二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 平助’sエピソード ( No.11 )
日時: 2010/09/03 22:55
名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)

エピソード弐『現代☆バージョン』



「今日は三人で登校か」


学校の校門前、一がボードを持って立っていた。
結局千鶴たちは三人で登校した。


「斉藤先輩、おはようございます」

「あぁ」


一はそれだけ言って、千鶴に微笑む。
その光景を面白くなさそうに見ている平助と総司。




「なぁ、本当にされなかったんだな?」

「だから、からかわれてただけなのっ・・!」


一時間目からそうそう屋上にてサボリの平助と千鶴(平助が無理矢理)
平助はまだ納得がいかなそうに頬を膨らませていた。
(義理の兄弟なら結婚もいいみたいだし・・・・、総司のヤツぅ・・・)


「平助君・・・・?」


平助が喋らなくなったことに不安を感じた千鶴は口を開いた。


「怒った?」


平助はなにも喋らなかった。
千鶴は顔を俯かせた。そして頬に涙が伝う。


「・・・・嫌いになった?」


(こんなこと、・・・・聞きたくなかったのに・・)
その言葉に、平助はパッと顔を上げた。
千鶴はというと、屋上の扉に向かっていた。


「ちょ、 千鶴・・・っ!!」


背中に呼びかけながら、そのまま後ろから抱きしめる。
千鶴の方に頭を乗せると、千鶴の押し殺した泣き声が聞こえた。


「ゴメン、いじめすぎた」


千鶴はいまだに嗚咽交じりに涙を頬に伝わらせていた。


「大好きだよ」


千鶴が平助の腕に手を絡めた。
そして、平助の方に優しく微笑み、


「よかった・・・・」


とつぶやくのであった。
その時、千鶴は平助の顔が真っ赤になったことに気付かなかった。




エピソード弐『現代☆バージョン』一旦完