二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ※オリキャラ募集中 ( No.133 )
- 日時: 2010/11/22 18:36
- 名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: 6U7QBJXl)
- 参照: シェルが女の子化!!?←失敬な byシェル
31話[ *—ピンクな恋—* ]
*—シェルSIDE—*
クゥが、あたしの手を強引に、
でも、優しく、優しく…
引っ張っていく。
何故だろう、気持ちが、ふわふわ浮いてるみたいだよ——————…。
「さよりんちゃんの家、ココであってるよね?」
「う、うん…」
クゥは、確認を終えると、
お邪魔します、と言い、あたしを引っ張って
家へ入っていく。
「んー、救急箱はコレかな…?」
クゥは、さよりんの家の救急箱を見つけると、
あたしの元へ戻ってきた。
クゥは、ココへ座って、と言った。
あたしは、指示された場所に座る。
「あ、あの…さ、別にこれくらいの怪我、
あたし、平気だよ…」
「さっきも言ったでしょ、シェルちゃんは女の子なんだよ?
放っといたらダメだよ!」
そう言われて、あたしは過去のコトを思い出す。
初めてだよ…、あたしが、
怪我をして…こんなに優しくしてもらったの————…
スゴク、嬉しい…。
そう思った瞬間、あたしの目頭が、熱くなり、
涙が一筋の跡を残し、零れる。
「し、シェル…ちゃん…?
どうしたの?」
「ご、ゴメン…、あた、し…こんなに優しくしてもらったの、
初めてなんだ…、たった…
たった、これだけの傷に、こんなに————…っ」
「シェルちゃん…」
ありがとう、ありがとう、クゥ…
こんなにも、優しくしてくれて————…
ありがとう…!
あたし、すっごく、嬉しいよ…
何か、心が温かくなった気がした。
ありがとう、クゥ…
「はい、できた!」
「あ、ありがとっ…!」
さっきまで、クゥが手当てをしていた場所が、熱い。
どう、して…なんだろ…?
「そういえば、何でシェルちゃんはそんな漆黒の服着てるの?」
「あ、あたし前までシスターやってたんだ…っ、
教会の…っ!」
「へぇ、すごいねー!」
クゥが、あたしのコトを知ってくれて、嬉しい。
あたしのコトを知ろうとしてくれて、嬉しい。
このまま、幸せな時間が続いてほしいよ…。
「あ、あのさ…っ、クゥは、何でこの村に来たの…?」
「え? うーん…特別なことは無いけど…
コタロウが行こうって言ってくれたからかなー?」
「そ、そうなんだー!」
そういえば、コタロウが連れて来たんだったよね…
村の名前、何なんだろう…?
「ね、クゥの村名って、何?」
「えっとねー、Happy村だよ!
皆が幸せになれたらいいな、って思って!」
「そうなんだ…、」
優しいんだな…クゥって…。
クゥのコトを1つ知る度に、胸が高鳴る。
クゥに、あたしのコトを1つ知ってもらうだけで、胸が高鳴る…、
あたし、どうしちゃったのかな…
今まで、こんなコトなかったのに————…
「どうしたの、シェルちゃん…
何か、顔赤いよ? 熱でもある?」
えっ…!!?
な、何で…
熱、なんか、ないのに…
「だ、大丈夫だよ、熱なんかないよ!
むしろ、超元気だよっっ!!!!」
「ホント? ならよかった!」
クゥが、ホッとしたような笑顔を見せる。
そんな優しげな笑顔に、思わず胸が高鳴る。
顔が火照る。
クゥといるだけで、幸せになれる…
これ、が…
恋、なのかな———————…、
31話☆終
=====作者より=====
シェルが思わず女の子になってしまいました(どーいう意味だ byシェル)
ってゆーか、シェルが人を好きになるとか
考えてませんでしたね((
展開が早いような気もしますが、
そこは気にしないでください!!