二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ホヒンダ村だより—迷える子羊達—*オリキャラ募集中* ( No.382 )
日時: 2011/02/11 17:16
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://ameblo.jp/short-inamori/

66話[ *—お約束?—* ]


「で、きたよ!」

「よし、じゃあ行こう!」


あたしとジェーンは、大量の野菜を抱え、
シェルとさよるんのいる部屋にいく。

結構な量だけど、大丈夫かな……


「おわ、すごい量だなー!」

「だ、だよね……、でも放置しっ放し、じゃさぁ……」


いつか腐って食べれなくなってしまうだろう。
しかも、中途半端な量残しといても、
使わないままになるだろうしなぁ……

ってわけで、全部切ったのだ。


「ま、さっさと食べようじゃないか!」

「うん!」


きっと、美味しいはずだ。
なんせ、野菜をただ切っただけなのだから。

素人だってできるようなもの。


「おぇぇっ、まずっ!!

 何入れたのよ!!!」


シェルが叫ぶ。
何って、野菜だけど……

シェル、野菜嫌いじゃないよね?


「ほ、本当です……」


さよるんまで。
でも、確かに野菜を入れただけ……

まぁ、肉とか他のものもあるけど……


「このダシ、何使ったの!!?」


だ、ダシ!!?
それはあたしじゃなくてジェーンだけど……

ジェーンに聞いてほしい。


「え、調味料の箱の中に入ってたヤツだけど……」

「ちょっとそれ持ってきてくれない?」


ジェーンが駆け足でそれをとりに行く。

何を入れたんだろう?


「こ、これ……重曹じゃないの!」


えぇっ!!?
重曹!!?

炭酸水素ナトリウムってやつだよね!


「えぇ? よく分からないんだもん……」

「だったら素直に聞こうよ!」


重曹の入った鍋……
それはあたしでも食べたくない。

でも、この鍋どうすれば……
野菜はもうないし、捨てる場所もないし……。


「そ、そうだ、さよるん!」

「なんですか?」


あたしは、こっそりさよるんを呼び出す。

守護霊の力を力を使えば、何とかなるかもしれない!


「守護霊の力を使って、鍋をキレイにしてよ!」

「キレイって?」

「うーん、重曹をちゃんとしたダシに変えるとか、できない?」

「でも、バレたら……」


そう。
そこが問題なのだ。

あまり人に話すわけにもいかないし……

そうだ、だったら守護霊の力を……


「守護霊の力を、手品って言えばいいんじゃない?」

「分かりました!」


そうと決まれば、早速実行しなくては。

あたしは、シェルとジェーンを呼ぶ。


「シェル、ジェーン!

 あのね、今からさよるんが手品をしてくれるんだよ!」

「手品って?」

「この重曹を、見事ちゃんとしたダシに変えてくれるのです!」

「本当!!?」


シェルとジェーンの目に光が戻る。

よし、とりあえず信じてくれたみたい!


「じゃあ行くよ、One、Two、Three……」


あたしは、鍋とさよるんが隠れられるくらいの布をかける。

すると、中でポン、という音が弾けた。


「できたですー!」

「本当だ、美味しい!」


シェルが一口味見して、感想を述べる。
良かった……。

ちなみに、この家で一番料理が上手なのがさよるん、
二番目に上手なのがシェル、三番目がジェーン、そして最後があたし……

つまり、料理に関しては最悪なコンビということが今日分かった……


66話★終

=====作者より=====

ダシと重曹間違えるってどんだけですよね。
ちなみに、炭酸水素ナトリウムと重曹は変わりません。
何でいきなり理科のことが、って感じですよねw

何か今、思い出したくないことを思い出した……
歴史のワークゥゥ!!!←終わってない