二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 爆想サザエさん ( No.67 )
日時: 2010/10/18 20:56
名前: ACT (ID: rCcrGyYb)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

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 タラオはトイレの中にこもり、携帯ゲーム機をやりながらこう思った。
 カツオ、馬鹿だなと。
 不良の格好しても全然様になってないぞ、と言いたかった。もっと小さい頃から思っていたが、自分に嘘ばかりつくカツオのことを本当は嫌いだった。面倒くさいと感じていたのだ。
 ゲームの画面にGAMEOVERという文字が大きく映った。タラオはチッと舌打ちをする。その時トイレのドアが音を立てて開く音がした。

「タラちゃん。もう遅いから今日は帰るよ。行こう」

 マスオだった。情けない声を出しやがる。自分の父親というのが恥ずかしいくらいだ。この前マスオの後を尾行したら知らない家に入って行った。浮気だろう。このことをサザエに言ってやろうとタラオは考えていた。
 なにも言わずトイレから出たタラオはそそくさとおんぼろの磯野家へと向かった。その後をおどおどとマスオはついて行くのであった。