二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FINAL FANTASYⅦ—序章— コメント下さい!! ( No.36 )
- 日時: 2011/01/02 14:35
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
Capter Ⅲ —秘密—
休み時間———
「いやあ・・・。右にティファ、後ろにエアリスかぁ・・・。これが『両手に花』ってやつ??」
「「・・・。」」
ご満悦の様子の彼を、話題の二人は哀れみの目で見やる。
ルード、若干冷たく睨んでる気配がする気、するのはきのせい?・・・じゃあ、ない、ね。
クラウドはまたどっかいった。
ちょっと話したかったのに、ザンネンだなぁ。
先生もいなくて、みんなはここらへん—わたし、ティファ、ザックスがいる—に、集まってきてる。
「・・・そんなこと、言ってるよりわたしの育ててる花たち、買ってくれるほうがいいんだけど」
「へぇ〜。エアリス、お花やさんなの?」
かわいい〜と、ティファが笑う。
恐らくその言葉には同意するものと、そんなことを言っているティファをかわいいと思う男子に分かれたであろうことに、本人たちは気づいていなかった。
* Zack Side *
その様子をいつのまにか遠目で見ていたザックスは内乱でも起きそうだな〜、と心中(なぜか)にやにやしていた。
と、そこにリーブの声。
「ザックス君、ちょっと」
少し声を潜めているリーブの様子を不審げに見る。
周りの生徒は、エアリスとティファを取り巻いている。
ザックスはこっそり教室から抜け出した。
リーブはザックスを廊下に連れ出した跡、注意深く教室をのぞいて戸を閉めた。
「すみませんね。ザックス君に少し、お尋ねしたいことがあるのです」
なんだか、声の調子からしてめんどくさいこと言い出しそうだぞ?
多少覚悟して、ザックスは頷く。
「ザックス君は、エアリスさんとお知り合いのようですが・・・。あなたはその、知っているのでしょうか?彼女が、その・・・」
口ごもるリーブ。
やっぱエアリスの話題か。絶対、知ってると思ったよ。だってここの教師、みんな神羅の回しモンだから。
「———古代種の末裔ってことか?」
ドンピシャみたいだな。
その証拠に、リーブは目を見開く。
ザックスは、後ろに知っている気配を感じて振り返った。
ソルジャーになるには、50M後ろくらいの気配は読めなきゃな。
でも、リーブはなんで俺が振り返ったかわかってないみたいだ。
「クラウド。バレてるって。聞いちゃったんだな。あいつのこと」
物陰から、若干罰の悪そうな顔で俺のその親友が出てくる。
リーブはあっけにとられたような、あきらめがちの顔で彼を見据える。
「ザックス君が知っていれば口止めしなければ、と思って呼んだのですが、仕方ない。お二人とも、秘密にできますね?」
「俺はわざわざいわれなくったって、そんなことしないよ」
「神羅のやってることになんか、興味ないね。だから、そっち側のあんたらに指図される覚えもない・・・あいつは——」
最後の言葉を飲み込んで、彼は去って行った。
しかしザックスは、さっきのが返事だと解釈できた。
「あいつも、大丈夫だと思う。あいつは、そんなことするやつじゃないから」
あいつを一番理解してんのは俺とティファだ。
リーブもそれを知っているから、その言葉を信じて神妙な顔で頷いた。