二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く 第十四訓up! ( No.60 )
日時: 2010/11/07 10:21
名前: 瑠々 (ID: MQ1NqBYl)

第十五訓「嫌なものは嫌」

「私が十年経った今、依頼したのは、
私の心から凛への憎しみや殺意の感情が消えるまで
待っていたからなの———・・・・」

いつも五月蝿い万事屋に流れる沈黙。
さっきまで喧嘩していたヅラや月奈も、ただ呆然と立っていた。

「お願いです。凛を・・・、凛を連れ戻して欲しいんです」

蓮は震える声で深々と頭を下げた。

「ヤダね」

万事屋に冷たい声が響く。声の主は月奈。

「こちらとら、何にも理由を知らずに急に襲われて怪我したんだ。銀時達が仕事を続けようが私はこの依頼は降りる」

月奈はそう言うと和室(銀時の寝室)の襖を開けた。

「ごめんなさい。でも、お願いします!
凛を闇の世界から助けて下さい!」

月奈は一瞬足を動かすと、「助ける?」と呟いた。すると、蓮の方を向いた。

「嫌なもんは嫌。私はこの依頼を降りる。それにまだ
傷口も痛いしね」

と言いながら蓮を睨むと、寝室に入り襖をピシャンッと勢い良く閉めた。






再び万事屋に冷たい空気が流れた————・・・・。