二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

ポケモン二次創作  【虹色の天空】アンケート中です。 ( No.159 )
日時: 2011/01/08 21:58
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第三十七章 〜雷鳴轟く瞬間〜

無人発電所。イワヤマトンネルへの入り口が傍にある。
発電所に行く為には、波乗りが必須となる。
ギンガ「いつもすまないな〜サトル。」
ティア「私は、変身解いたら必要ないのですが・・・」
エンジュ「それはだめよ。だれかが見てるかもしてないからね。」
サトル「だから!オーダイルに無理言って、三人も乗せるように指示したんだからな。早いとこ、波乗り要員ゲットしろ。」
ギンガ「前向きに検討する・・・」
エンジュ「アタシもー。」
サトル「いつもそうじゃねーか?」
波乗りをし、発電所前に立つ。
過去には無人だったが、現在は『有人』発電所となっている。
エンジュ「でさぁ、なんでここにきたの〜?つぎのジムに行くには、一回クチバシティにもどらなくちゃいけないのに、なんでなんで〜?」
ティア「ここは、発電所ですね?」
ギンガ「ああ。オーキド博士に、お使い頼まれてたんだよ。『出来る限り早く届けろ』って。」
サトル「博士、人使い荒れーな・・・」
ギンガ「ま、そー言う事だ。いくぞ。」
エンジュ「は〜い!」

発電所内。
そこでは、数人の職員が働いている。初老の男性が、3人に近寄ってきた。
所長「ああ、君達か。助かったよ。これがないと、リニアが動かないんだ。」
エンジュ「りにあ?」
ティア「乗り物の一種でしょうか?」
ギンガ「コガネと、ヤマブキ間を結ぶ電車よりも早い乗り物。完成はしたものの、半端ない電力を消費する為、役目を終えたはずの無人発電所を叩き起こしたって訳。ね?所長。」
所長「その通り。僕自身現役引退したんだけどね。この発電所と一緒に・・・」
サトル「引退したのに、大変ですね〜・・・」
所長「いや。引退しても仕事が命だったから、暇を持て余しちゃってね・・・だから、また『コイツ』と仕事が出来て嬉しいんだよ。・・・おかしいけどね。」
ギンガ「いいえ。決してそうは思いません。生涯現役なんて、素晴らしいではないですか。」
エンジュ「うん!アタシも、すごいっておもいます!」
サトル「確かに、一生好きな仕事を続けるって、凄いよな。」
ティア「尊敬に値しますわね。」
所長「・・・ありがとう。」
ギンガ「所で、一つお伺いしたい事があるのですが・・・」

サトル「どうしたんだよギンガ。発電所の外を調べさせてくれって。」
エンジュ「はやくいかないと、よるになっちゃうよ〜。」
ギンガ「ちょっと待て。今、何時だ?」
サトル「え?もうすぐ7時だが・・・」
ギンガ「正確に!」
サトル「はあ?ったく・・・6時59分!」
ティア「——。何か来ますわ!」
ギンガ「マニューラ!冷凍ビーム!」
サトル「ギンガ!?」
いきなり、何も無い空に向かってポケモンの技を放たせたギンガ。ティアも厳戒態勢に入っている。
ギンガ「・・・効いている筈だが・・・!」
エンジュ「お兄ちゃん!」
ギンガ「ティア!元の姿に戻れ!サトルとエンジュちゃんを!」
ティア「了解致しました!」
一瞬でラティアスに戻り、2人の周りにバリアを張る。
サトル「神秘の守りか?ギンガ!何なんだよ!」
ギンガ「サンダー!姿を現してくれ!」
途端稲妻が弾ける。黄、橙、赤・・・雷の激しい音。焦げる匂い。
稲光に包まれ、一匹のポケモンが現れる。
サンダー「・・・『稲妻の神』に何をするのだ!」
ギンガ「私です、サンダー。」
サンダー「【伝エル者】ではないか!それも、銀の光・・・」

サトル「ラティアス!バリアを解いてくれ!ギンガが・・・」
ティア「それはなりません!サンダー様は『空の神』の一匹。私は、その部下に当たります。」
エンジュ「上司は、こうげきできないってことね!」
ティア「それに、ギンガさんがお話があるそうですから。私が出る幕はありません。貴方方2人も。」
サトル「俺は納得できるが、エンジュちゃんは『トキワの守り人』だろ?」
ティア「きっと、ああなる事が分かっていたのでしょう。」
エンジュ「さっきの、いなずま?」
ティア「ええ。ギンガさんには言われております。エンジュさんは、何があれど護る様に。」
サトル「・・・そういう訳か。」
エンジュ「・・・?」

ギンガ「いきなりのご無礼、申し訳ありませんでした。実は、金の光が・・・」
サンダー「ああ、ルギア様から聞いた。誘拐されたと。」
ギンガ「では、話は早いです。私達に、力を貸して下さいませんか?ロケット団の野望は最早、我々人間の力だけでは、収集する事が出来ないいのです。」
サンダー「既に、伝説系はほぼ動いている。ラティアス!お前の兄もだ。」
ラティアスが張った、神秘の守りのバリアが消える。
ティア「お兄様が!?お兄様は何処に?」
サンダー「確か、カントーに向かっている筈だ。何せ、【生命の神】の危機だからな。」
ギンガ「【生命の神】。ミュウか!」
サンダー「そう。ポケモンの祖先と呼ばれる、ミュウ様。その細胞を採取し、新たなポケモンを創りだしたそうだ。」
ギンガ「M2の事か・・・」
サトル「ギンガ?」
ティア「事はどこまで進行しているのですか!?」
エンジュ「ティア?」
ティア「失礼。取り乱してしまったようですわ。お兄様が、此方にいらっしゃるとお聞きしたので・・・」
サンダー「無理も無い。お前達兄妹は、ロケット団に引き離されたのだから。」
ギンガ「何があったか、話してくれないか?ティア。」
ティア「・・・了解しました。全ては南の孤島で、奴らが現れた所から始まります・・・」


次回へ続く