二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン イラストぼしゅー ( No.192 )
- 日時: 2011/01/12 19:21
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: F/CIbMuI)
あらすじ
姿を現した獅子座ポケモン、ダークオン。
今、激戦が始まる。
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「先手必勝! ラグラージ、ハイドロポンプ!」
ラグラージの必殺技だ。大量の水を勢いよく叩きつける。
対するダークオンは悪のオーラを放出してきた。悪の波動だ。
お互いにぶつかり合い、威力は互角。
(見た感じ攻撃が高そうだ…でもこっちはカウンターがある)
カウンターさえあれば、物理攻撃を跳ね返せる。
しかしダメージが大きすぎて一撃でやられるような威力だと、跳ね返すことが出来ない。
「ラグラージ、アームハンマー!」
ラグラージが拳に力を込め、ダークオンに向かう。ダークと付いてるくらいだから、悪タイプだろう。
対して、ダークオンは額に思念を込めて突進する。思念の頭突きが使えるようだ。
お互いの技が再びぶつかり合う。今度は接触技どうしだ。
またも威力は互角のようだった。
「なかなかやるな…。俺はお前みたいに思い切り突っ込んでくる奴は嫌いじゃないぜ」
言葉が通じるか分からないが、秀夜はダークオンに言った。ダークオンも大きくほえた。
「ラグラージ、地震攻撃だ!」
ラグラージが飛び上がった。落下の衝撃で衝撃波を放つ。
ダークオンに直撃した。思っていたよりも速かったようだ。
「よっしゃ! 今度はハイドロポンプ!」
勢いよく水が飛び出し、続けざまに命中。
しかし相手は伝説のポケモン。そう簡単には勝たせてはくれない。
ダークオンが悪意に満ちた咆哮を上げ、黒い衝撃波を放つ。
秀夜にはこの技に見覚えがあった。
そう、あの時の—
「ダークロアーかよ…」
斬人のヘルガーが使った、恐ろしい威力の技、ダークロアー。
避ける暇もなく、衝撃波がラグラージに襲い掛かる。ラグラージは大きく吹っ飛ばされた。
「ラグラージ! 大丈夫か?」
ラグラージは立ち上がるが、ダークオンは容赦なく二発目を放ってくる。
「ラグラージ、疾走の舞いを使って避けるんだ!」
間一髪でラグラージは疾走の舞いを発動させた。
一瞬で移動し、ダークロアーをかわす。
「決めるぞ! アームハンマーだ!」
ラグラージは拳を振るって走り出す。
ダークオンも思念の頭突きを繰り出す。
「いっけえええええ!」
秀夜の叫びの直後、二体が激突した。煙が上がる。
「ラグラージ!」
秀夜が呼びかける。
煙が消えると、ラグラージとダークオンが背を向けて立っていた。
ダークオンの体がぐらつく。ゆっくりと地面に倒れた。
「よっしゃああああ!」
秀夜は勝利の叫びを上げた。
「やったじゃねえか。初めて一体も負けなかったなあおい!」
京が真っ先に駆け寄る。
「これで四つ目ですね!」
綾も笑顔だ。他の皆も駆け寄ってきた。
老人がダークオンに呪文をかけると、ダークオンは紫の珠となった。
老人はそれを秀夜に渡す。
「次はエジプトに向かうと良い。カニ座のポケモン、キャンサルがお主を待っているじゃろう」
老人が言った。次はエジプトだ。
「よっしゃ、じゃあ、明日は休んで、明後日、カニ座攻略だ!」
B・S団二位のヤルタがアジトに帰ってきた。
手には光り輝く台座を持っている。
「ヤルタ様! それが黄道台ですか?」
「見せて下さいよ!」
下っ端たちがぞろぞろと集まってくる。
ヤルタはそれを押しのけ、アジトの内部へ入り、リミッターに呼びかける。
「ボスから指令が入った。奴らはもう捕まえる必要は無いが、必ずバトルをして来い。したければ捕まえてもかまわん」
リミッターの向こうにいるのは二人。
『了解』
『分かりました〜! 僕が華麗に舞ってきますよ』
ヤルタは何も言わずに、通信を切った。
第五章 完
第六章に続く