二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.316 )
- 日時: 2011/05/01 18:27
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 8lk4Kr5o)
あらすじ
遂に動き出したB・S団たち。
レジスタンスと秀夜たちも今、動き出す。
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『レイン、何をした!』
レインの電話からヤルタの怒声が響く。
それに対してレインは怯える事もなく、気軽に答える。
「探すの面倒になってきたから誘い出したんだよ。マルマイン十体の爆発音聞いたら流石に出てくるだろ」
レインは下っ端たちにマルマインの大爆発を指示したのだ。
先ほどの爆発音はそれが原因だ。
「ほら、早速住民共は大騒ぎだ。そーいやここの住民共はほぼレジスタンスの構成員らしいけど」
その時、レインは遠くにとある男を見た。
かつて、ローマで自分を圧倒した男。
灰色の髪をした、知的な顔立ちの、鋼タイプ使いの男。
「あの野郎ッ…今度こそぶちのめす! 出て来い、コーシャン!」
レインは猫のような炎・悪タイプの、レインの相棒を出す。
ヤルタとの通話を切り、コーシャンと共に因縁の男に向かって走り出す。
「それにしても走りにくいな…」
地面がところどころ柔らかく、そこでつまづいてしまうのだ。
梓は地質をほぼ把握しているようで、軽々と地を走っていく。
「あれは…!」
梓が声を上げた。
見ると、そこにいるのは四体のポケモン。
京と由衣がそれぞれフライゴンとドリュウズを出し、見覚えのある二人と戦っている。
ロストとノック。
ロストは侍のような格好をしたラッコ型ポケモン、フタチマルを出している。
フライゴンの遠距離攻撃をホタチで受け止め、跳ね返し、時には斬るなど、流れるような身のこなしだ。
対する京も、フライゴンの素早い動きでフタチマルを撹乱させている。
ノックのポケモンは世界で一番美しいといわれるミロカロス。
由衣のドリュウズの突進攻撃を受けても気にせず、水攻撃や尻尾で応戦している。
「B・S団も本格的に攻めてきているようだな…」
梓が呟く。
その時、後ろから綾が走ってきた。目を覚ましたようだ。
「さっきの爆発音で目が覚めました…。何が起こってるんです?」
「B・S団が本格的に戦ってるんだ。俺たちも戦線に飛び込む」
綾の顔が引きつる。その時、さらにもう一人、空中に人影が。
「全く、レインも無茶をするものですよ」
クエスト。
Qの称号を持つB・S団の女が、ボードで空からやって来た。ピアスはいない。
「…で、そこの三人方、B・S団の邪魔はさせませんよ。貴方たちは、私によって足止めですよ」
どうやらクエストはヤルタたちの活動の補助に出てきたようだ。
ここは戦うしかない。
「梓、綾を連れて先に行ってくれ。ここは俺に任せろ」
梓は無言で頷く。綾がうろたえていたが気にしない。
「させません! 出番ですよハブネーク、こやつらを足止めです! ヘドロ爆弾!」
クエストは紫色の大きい毒蛇ポケモン、ハブネークを出す。
そのハブネークがヘドロの塊を吐き出して、梓と綾の足を止めようとする。
「させるかよ! 出てこいランクルス! サイコショック!」
秀夜はランクルスを出し、ヘドロを念波の波動で打ち消す。
この間に梓と綾はこの場を離れる。
「ふっ、まあいいのですよ。ヤルタ様曰く一番の危険人物は貴方。そいつを足止めすれば私の任務は完了ですよ!」
クエストは叫ぶ。
「じゃあ俺は足止めにならないくらい速攻でお前を倒してやる」
クエスト対秀夜のバトルが始まる。
続く