二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第二話 二番目アリス ( No.6 )
日時: 2010/11/20 19:00
名前: 葡萄飴 (ID: acQ6X1OT)

カイトは色んな音をあふれさせながら、
街を歩いていた。

「誰かしら?」
「すごくいい歌ね。」

カイトの歌の魅力にみんな引き寄せられた。
いや、カイトが狂った音でみんなを引き寄せたのだ。
街のみんなはどんどん集まってくる。
みんなは赤い目をしていた。

「たくさん歌詞を作って、たくさん歌ってあげよう。」

カイトの歌声で狂った世界を生み出した。

『そろそろ終わりにしましょうか。』
「この声は…」

“夢”はメイコの時と同じように姿は見せずに、しゃべり始めた。

『僕の夢へようこそ。』
「これは《夢ウサギ》さんの夢じゃないさ。現実だよ?」
『現実なんかじゃない。だって君が歌ってるから。』
「……それはどういう意味?」
『君はもう僕の中に入ってるんだよ。』
「証拠は?」
『君の手に青いダイヤの《二番目アリスの印》がついているから。
もう最初の封筒が届いた時から僕の中に入っているんだよ。』
「嘘だ…こんなのは…」
『大人しく、僕の中にいてよね。』

ウサギの格好をしてやっと“夢”が現れたかと思うと、
パーンッ!っと銃の音が鳴り響いた。