二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 春夏秋冬、いつまでもずっと。【VOCALOID】 ( No.4 )
日時: 2010/11/21 20:14
名前: 無幻 (ID: 8hgpVngW)


「今日から此処が、ヤミちゃんのお家だよ!!」
「此処、が………?」



「あら、お帰りなさい、ミク。…隣の子は、誰?」


茶色い髪で、赤い服を着た綺麗な女性が庭の方から姿を現す。


「ただいまーお姉ちゃん。この子ね、今日から此処で暮らすの。いいでしょー?」
「よ…宜しくお願いします…っ。えと、あの…綺麗な女性[ヒト]だね、ミクちゃん」


私がそう言った瞬間、お姉ちゃんと呼ばれた女性が私の肩を掴んで抱きしめた。


「綺麗っ!!ありがとーっっ!!!!」
「お姉ちゃん、そんなに嬉しかったの?」


ミクが、クスッと笑いながら女性を見る。


「だって、ミク達言ってくれないんだもの。あ、申し遅れたわね。私はメイコよ、宜しくヤミ」
「宜しくですっ、メイコ、姉さん。それと、ミク姉…」


私が挨拶した時、ミク姉がジーッと見つめてくる。


「ヤミちゃん何歳?」
「じゅ、16歳…」
「同い年じゃない!!ミクでいいよー!!」
「え、でも…私が呼びたいだけだから……いいよぅ」


私は食い下がらなかった。
ミクは少し、申し訳なさそうな表情になりながらも、私に抱きついてくる。


「んじゃーヤミちゃんと私は双子設定ね!!双子とか、憧れだったんだー!!今日からヤミって呼ぶねっ!!」


双子、ミク姉と、双子っっ!!
んむー?双子、ふた…ご?


「どーしたの?ヤミ」


メイコ姉さんが顔を覗き込んでくる。


「な…何でも、ない、です…………っ」
「そう?ならいいけど」






「ほらーっ!!二人とも、早くぅー!!」





ミク姉は手を振って私達を呼ぶ。


「ふふ、行きましょうか」
「は、はいっ」


私達三人は、ぼかろ荘の食堂(という名の溜まり場)に入っていった。