二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D灰】 災厄の使徒 参照100突破しました! ( No.51 )
- 日時: 2010/12/08 19:18
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://名前を呼ぶのが面倒でしたら涼原でも夏目でも略して下さい
「コムイ死にやがれ♪」
そう彼女、九条アリスが爽やかな笑顔で黒の教団室長のコムイを殴り飛ばしたのは少々前の話だった。
それを見た全員、ダスト達はまたか〜……と言う風に呆れた者と怯えた者の二種類に分けられた。
ダストはある意味当然前者で、純粋に第三者としてその光景を眺めていた。
と言うよりついさっきリナリーに呼ばれたらこんな光景が繰り広げられていたのだが。
「ここまで来ればある意味面白いな……」
「そ、そうか?」
ダスト同様冷静に状況を観戦(?)しているテッサイアにややどもりながらも琴・小龍は同意した。
後ろで一つにまとめている金髪がふわりと揺れ、黙っていれば可愛い系の顔がやや青ざめている。
恐らく根は怖がっているのであろう。ラビとリナリーは面白そうに笑いながら子龍を見ていた。
「神田〜、ダルい。帰りたい。寒い」
「ユウ〜! お腹空いた♪」
「俺が知るかよ」
神田に寄りかかりながら神田同様エクソシストのヤマ・ジュヴァイアルは伸びをして溜息を着いた。
それに負けじとコムイをボコボコにした張本人、九条アリスも神田にくっついている。
ある意味凄い面子の二人に囲まれてもペースを崩さず神田はバッサリと二人を流した。
なんて平和な光景なんだろう。ややふざけながらもダストはふとそう思っている。
「あ、えっと、皆さんコムイさんの話を聞きません?」
「アレンがそーいうならぁ」
やや収集の付かなくなり始めたエクソシスト達にアレンはやや焦りながらもそう言った。
するとそれに真っ先に賛成したのはレイナ・ラーズド。アレンが大好きらしいエクソシスト。
何でも「時の破壊者を目覚めさせる」と言うへブラスカお墨付き(?)のカップル(??)でもある。
するとアレンのその発言を受けてか、他の全員も静かになり始め、遂に沈黙レベルへと達した。
そして割れかけている眼鏡を掛けなおしながらやや落ち着いている様子でコムイは立ち上がる。
……眼鏡を動かしてる手が震えているのは、とりあえず気のせいにしておこう。
「はい、アレン君どうもありがとう……えっと皆にちょっとした長期任務があってね……」
コムイはようやく真面目な表情になってから、呟いた。
「“悪魔の一族”の討伐をして欲しいんだ」