二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: めだかボックスvs異様なBlack Box ( No.29 )
日時: 2011/01/22 20:04
名前: 黄泉 楔 ◆kaIJiHXrg2 (ID: xiz6dVQF)

……ボクは今日、嘘をついた。 ボクの能力は、“咎人の憂鬱”【パーフェクト・プライス】なんていう物じゃない。 実際は、咎人の享受【クロス・マインド】だ。
ボクは駄目だ、まだ完全じゃない。 完全じゃないボクなんて、ボクじゃない。 ボクは完全じゃないといけないんだ。
じゃないと、周囲の完全な人たちに迷惑を掛ける。
迷惑をかけてはいけないんだ、ボクは人並みに人以下なのだから。

「よお、姉ちゃん。 俺と遊ぼうぜ♪」

大体、都会を歩くとこうなる。 いま、私は首都に来ているが、世界は広い。 来るたびに異常者と過負荷が入り乱れている。
そこで、私は多くの物を学んでいる。 その異常者の異常性、マイナスの過負荷。 ありとあらゆる物を私は学び取り、少しづつ私は完全へと近づくのだ。
そして、こんなナンパ男からでも学び取れる事は多い。 例えば、

「ヤダ、君みたいな人は生理的に受け付けない」

とでも言えば、

「んだと!」

カチンと来て直ぐ暴力的になる。 即ち、対人の対応方法が上手くなる。 で、この男共の末路は決まって返り討ち。
全身の古傷が裂け、出血多量で病院送りだ。 もちろん、僕がやったとは誰も思わないだろう。
そして、その男がもし持つかもしれなかった異常性か過負荷を、ボクは扱えるようになる。 そして、その男の記憶の中の友人が持つであろう異常性、過負荷、を垣間見ても、受け入れられる。
つまり、ボクは人と接するほど完全に成る、成れる。

「今日の収穫はこの辺でいいかな。 さーて、家帰って寝ようか……」