二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.91 )
日時: 2011/05/07 21:45
名前: 勾菜*nuramagosannba (ID: 8Tlqu13n)

〜麗菜〜

「ここが道反…」

清冽な霊気——神気とも言うべきもの。
それを肌で感じながら奥へと進む。

前を進む風音さんに声をかける。

「あの、道反大神にご挨拶をしたいのですが…」
「まあ、父様に?」

それに無言でうなずく。
が。

「もう遅いのよ。あなたたちも疲れているだろうから今日は休めばいいわ。
 父様もそうおっしゃっていたし」
「…わかりました。お心遣い感謝します。」

そのまま、しばらく歩き部屋の前につく。

「この部屋を使ってね。」
「はい。ありがとうございます。」

*             *           *

「とは、言ったものの…広いわね。」

中に入るとそれはもう、広くて。
天井は高いし、布団はふかふか。

「広すぎて落ち着けない;;」

そんなこんなで、道反一日目は過ぎて行った。

でも、一つだけ気になったのは騰陀と風音。
二人の間には見えないけど少し壁があるような会話の仕方だった。

宵藍も宵藍で風音に、何か気に入らないような雰囲気だった。

わからないことばかり…
だけどそれは知ってはいけない気がした。