二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ300達成! ( No.312 )
- 日時: 2011/05/27 15:25
- 名前: 柚麻 ◆RZptUkM3IA (ID: a5oq/OYB)
- 参照: ONE PIECE激ラヴ(∵*`) しらほし万歳!←
第58話〆 逃げた先には
「ヨホホホ、吃驚しましたねー!」
ブルックの軽快な声でロリは目を覚ました。
見るとブルック以外の能力者が咳き込んでいるのが目に入った。
あの後、何が起こったかというと——。
ロリの空重でリーバスを気絶させた後、倒れた弾みで水柱が立った。
偶然にも麦わらの一味の船の右から大量な水が流れ込んだ結果——。
ロリ、ルフィ、チョッパー、ロビン、レイン、ヴィル、リィフは大波に巻き込まれて海の中へ落ちた。
「全く……酷い目に合いましたわ」
リィフが怒った口調で言うと、すぐさまサンジが飛んできた。
手の皿には湯気を立てるコーヒーが置かれている。
「レディ達、どうぞ! 野郎共はそこの容器ごと飲んでろ!」
レインが小さい声で「差別だー!」と言ったが、サンジの目を見て黙り込んだ。
ロリは煙の臭いがするサンジから出来るだけ離れてコーヒーを手に取る。
「あー、死ぬかと思った」
ヴィルがまだ髪から水滴を滴らせている。
ロビンも髪を絞って水気をとると、コーヒーを口に含んだ。
「おーい、島が見えたぞ!!」
「本当かよー! コルー、代われ!!」
水を飲んで放心していたルフィはがばっ、と起き上がってマストに上がった。
チョッパーもよじよじとルフィに続くのが微笑ましい。
「上陸準備だ、野郎共ぉ!!」
「待ちなさいよ、ルフィ! あれはログが指していないんだから、書きかえられちゃうじゃない!!」
ナミがオレンジ色の髪を揺らして反論すると、ルフィも黙っていなかった。
「いや、おれは行くんだ!!」
反論にもなっていない言葉に、ナミはまた怒鳴ろうとするとロリは地図を捲った。
「リュバ島——古くから財宝だらけの島と伝えられている島ね」
「財宝があるの!?」
目をベリー型にし、手を組んだナミは先ほどと別人だ。
金、みかん——ナミの心を揺るがせるのは、容易いことをロリは再確認した。
「おーし、リュバ舵いっぱーい!!」
ルフィの笑い声と共に、クルー達は動き始めた。
リュバ島で、何が起こるかも知らずに——。