二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ300達成! ( No.331 )
- 日時: 2011/08/06 13:39
- 名前: 柚麻 ◆RZptUkM3IA (ID: a5oq/OYB)
- 参照: ONE PIECE激ラヴ(∵*`) オトヒメ様惚れた←
第61話〆 チーム ロリ(とお荷物達)
「ヨホホホ、皆さん暗いですねー! 明るく行きましょう!」
ブルックがバイオリン片手に陽気に笑った。
ウソップが震えながら辺りを見回している。
「何か化け物でそうだよな……」
「ええっ、化け物が出るのかぁ!?」
いつものペースでチョッパーが無駄に驚く。
そして一緒になって辺りを見回し始めた。
「なぁリィフ、今何処だ?」
仏頂面でコルーが言うと、リィフは地図の中心を指した。
「此処。言っておくけど貴方達、私のことは全力で守りなさいよ!」
慌てた顔で言う懸賞金5億ベリーの大物、リィフ。
「——いや、あんた守らなくても大丈夫だろ」
コルーは地図を返すと呆れた顔で呟いた。
「私、こんなじめじめした場所は好みませんから!」
「リィフ、止まって……あんたの背中にカブトムシがいるんだけど」
ロリがそっと手を伸ばすと、触れる直前にリィフが走り出した。
「いやです、カブトムシなんて大嫌い!! 飛んでいってください……!」
言うと、森の中へ消え去るリィフ。
「ちょっと、走り回ったらとれないし——何処行くのリィフ!!」
ロリが慌てて森の中へ踏み込むと、かすかな悲鳴が遠くから聞こえた。
「何なのよ、一体……はぐれたし、地図はリィフが持っているし!」
「まぁまぁ、ロリ。抑えろよ」
ウソップが肩を叩いて言うと、ロリはため息をついた。
「兎に角西へ進みましょうか——。その内会えるかもしれないし」
「よーし、このおれ様を先頭に進めーっ!!」
ウソップが木の棒を振りかざして叫んだ。
チョッパーが「ウソップかっこいいなー!」と尊敬の眼差しで見つめている。
そこをコルーが「邪魔」と言うと足を払った。
ずてっ、と大きな音を立てて派手に転ぶウソップ。
「コルー、待ってよ——はぐれちゃうじゃない」
ロリも遠慮なくウソップを踏みつけてコルーを追いかける。
カエルが潰れたような「うぎゃ」と声を上げるウソップ。
「ウソップー!! 大丈夫かー!」
チョッパーが慌てて走り寄ると、弱々しげな声が聞こえた。
「あぁチョッパー、おれが死んだら花で飾ってくれよ……」
すでにうつろな目をしたウソップに、チョッパーはお決まりの
「医者ーっ! ……あ、おれだーっ!!」
と叫ぶとウソップを叩き起こした。
——その頃ロリとコルーは、もう見えないところまで進んでいた。