二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空を翔ける海賊. オリキャラ募集! ( No.67 )
- 日時: 2011/02/01 18:15
- 名前: 柚麻. ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
- 参照: 元/(梓!*、 です(*´ω`*)今後ともよろしくお願いします、
第15話〆 ロリ⇔ゾロ 報告
「あのぅ、ゾロさん——」
ぐがー!と大きないびきをかいて寝ているゾロを見て、ロリは軽くため息をついた。
いつも思うのは、木を枕にしていて痛くないのかということだけだが、彼にそれを言えば「別に」とそっけなく答えるのだろう。
「——……今度で良いかな」
船室に戻ろうとすると、ナミが後ろにたっていた。
さっきのカリンの言葉が消えないのか、苛々した様子で腕組みをしている。
「なぁにが今度で良いかな、よ! もうゾロ以外全員知ってるのよ?」
「……でも寝ているから」
「じゃあ起きたら良いのね。ゾロー! 剣豪が来たわよー!!」
耳元で叫ぶナミ。
ゾロはがばっと起き上がり刀に手をかけた。
「あぁ、起きた。ご免ね、嘘!」
片目を瞑って可愛く言うナミ。——サンジに言わせれば"天使の微笑み"なのだそう。
「何だよ、じゃあ寝——」
「ゾロさん、お話があるんです! あの、この間……のこととか」
ゾロは一つ欠伸をすると、眠そうに起き上がった。
「ここでいいか?」
「はい、もう皆さん知られてることなので。ゾロさんには直接言いたくて——」
すると、運悪くサンジがデザートの皿を持ってやってきた。
目ざとくゾロとロリを見つけると、チョッパーに皿を託して間に入った。
「おいおいおいマリモよぉ、ロリさんに何か用なのか?」
「詳しく言えば、空人間の方から来たんだけどな! このストーカーコックが」
つかみ合いの喧嘩が始まった。
ナミが叫ぼうとすると、それより早くロリの口が開いた。
「——空銃[スカイピストル]!!」
人差し指を伸ばした右手をサンジに向け、銃を撃つ身振りをする。
「んぐぉおっ!」
サンジの悲鳴が上がる。
一旦30cm程浮いた体が、即座にバコンッと打ち付けられる。
言うまでも無く、後頭部に強い衝撃を喰らったサンジは気絶した。
「いくらサンジさんでも邪魔するんじゃないわよ!!」
「あら、出たわね——二重人格」
ロビンが楽しそうに笑った。
そのまま気絶したサンジを能力で運ぶと、また本を開いた。
チョッパーが近くにいたブルックに皿を預けて絆創膏をべた、と貼る。
ふん、と鼻を鳴らしたロリは、元の性格に戻ってルフィにした話をゾロに話した。
暫く黙っていたゾロは一つ頷くと、いつもの悪そうな笑みで言った。
「俺はお前が誰だろうと関係ねぇし、エーテリオンとかディーテとかにこだわるつもりはねぇ。——でも、一つ分かったぜ」
「何が……ですか?」
「先生がよ、ディーテ一族を見つけたらあるものを渡されなさいって言ったんだが……それがあの鏡か。」
あっ、とロリが頷いた。
「エーテリオンだったから偽者かと思った」
懐から鏡を取り出すと、それを弾いてロリの手に入れた。
「いらねぇから持っておきな」
2人の間を、午後の緩やかな風が通り抜けた。