二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 魔法使い物語【筆&剣&オリキャラ募集中!】 ( No.260 )
日時: 2011/01/23 17:22
名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: MMm5P7cR)

筆魔法使い物語

第13話  「【筆栄国】と【筆光国】」

「今、【筆栄国】は戦の準備をしています。かなりたくさんの兵も集め、武器も調達しています。」
「そう……かなりまずい状況ね。」
本当にまずい。
【筆栄国】は私たちの国と同じ筆魔法を使う民がいる魔法の国。
なんで【筆栄国】が戦の準備をしているか、それは私たちの国、この【筆光国】と戦うため。
私たちの国と【筆栄国】は昔、対立していた。
でも今はそんなことなかった。
今はいろいろと協力をするほど和解していた。
なのに5ヶ月ほど前。急に私たちの国の民を国から追い出し、協力もしないと言い放ってきた。
理由は未だに分からない。
そんなことになるようなことは何も起こってなかった。
なのにこうなったの。
一方的に私たちの国を突き放し、戦うと言ってきた。
本当に急で信じられなかった。
でも戦うと言ってきている以上、危険なことをしたら攻撃してくる可能性もあり、何も出来ない状態になっている。
それで仕方なく、ジュリアちゃんたちに偵察を頼み、【筆栄国】が何のつもりなのか調べてもらった。
「なぜ急にそんなことになったのかはあまり分かりませんでした。ただ、急に【筆栄国】が私たちを突き放し始める少し前から城に今まで来たことのない者たちが出入りしていたと……」
マークが言った。
「見たこともない者たち……」
「その者たちが何者なのは分かりませんでした。」
「そう……」
その者たちがなんなのかは気になるけれど今は気にしている場合じゃあないみたいね。
戦の準備をしているとなるともう迷っている場合じゃない。
私たちも覚悟を決めなくては……
「姫様。どうするのですか?」
「……私が【筆栄国】に行くわ。きっと理由がある。戦になる前に行って話して和解する。」
「!姫様!【筆栄国】行くとはどういうことですか!」
フィディオが大きな声で言う。
「仕方ないでしょう。戦になる前に話をつけた方がいいわ。」
民をあまり巻き込みたくないの。
「しかし……」
マークが言う。
「NO!危険だよ!姫!」
ディランが大きな声で言う。
「姫様!考え直してください!ディランが言う通りあの国は危険です!」
風丸君も大きな声で言う。
「行くわ。その方がいい。」
「氷歌ちゃん……」
サクラちゃんが少し悲しそうに言った。
「姫様……」
有人も悲しそうに言った。
「【筆栄国】に何かあったのかもしれないわ。行ってこの目で確かめる。」
もう決めたから、私は行く。
何を言われようとも。
「分かりました。しかし護衛は多めに付けさせていただきますよ。」
ジュリアちゃんが少し笑いながら言った。
「ジュリア!」
マークが大きな声でそう言った。
「姫様はこういうことになると頑固よ。意見を変えたりはしないわ。」
「そうね。」
ジュリアちゃんとサクラちゃんが言った。
「仕方ないですね。分かりました。」
有人がそう言う。何かあきらめたような口調。
「いつ行くのですか?」
ジュリアちゃんが聞く。
「準備ができたら。」
淡々とそう言った。