二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.355 )
- 日時: 2011/01/30 21:22
- 名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: 5VHpYoUr)
平行世界の守護者たち
第3話 「【蒼石】の魔法陣」
次の日。
今日はお店が忙しくなりそう。
なんて言ったって日曜日だもの。
日曜日は皆おいしいお茶を飲みに来る。だから大変。
そうなる前に行きたいところがあったから朝早くに行くことにした。
行きたいところ。
それは【蒼石】サファイア。
行きたい理由は魔法珠を見てもらいたいから。あと相談に。
そう思いながら私は店を出た。
【蒼石】についた。
扉を開けると綺麗な髪の少女が見えた。
「いらっしゃい。氷歌。」
淡々とした声が響く。
店にいるのはジュリアちゃん。
魔法陣を得意とする【紫水晶】の隊長。
「久しぶりね。何か用?」
「ええ。ちょっとね。」
「魔法珠に何か問題?」
「問題って言うわけじゃないけど見てもらいたくて。あと、ちょっと話があってね。」
「そう。座って。」
そう言ってジュリアちゃんが立ち上がり、机の前にあった椅子に座りなおす。
「ありがとう。」
そう言ってその椅子の机を挟んだ向こうの椅子に座る。
「魔法珠見せて。」
そう言ってジュリアちゃんが手を出す。
私は首に下げている白い魔法珠を外し、ジュリアちゃんの手に置いた。
ジュリアちゃんはその魔法珠をじっと見る。
私はその間に話を始めた。
「ねえ、最近魔物が強くなってきてると思わない?」
私がそう言うとジュリアちゃんが一瞬動きを止めた。
だが、すぐにまた手を動かし始める。
「思うわ。信じられないほどではないけれど少しずつ強くなっていっているような気がする。」
淡々とした声。
「最近昼に魔物が出ることもあるしみたいね。」
「ええ。この前もこの先の森で昼に魔物を見たって言う人も居たし、警戒した方がいいわ。」
「そうね……終わったよ。問題はないみたいね。」
そう言ってジュリアちゃんが魔法珠を私に返す。
「ありがとう。」
ジュリアちゃんから魔法珠を受け取った。
「もし何かあったら協力しましょう。」
ジュリアちゃんが少し笑う。
「そうね。」
そう言って私も笑う。
その時だった。
「きゃああぁあぁぁ!!!」
と言う大きな声とともに大きな爆発したような音が聞こえた。
「何!?」
そう言って私たちがお店から出るとそこには大きな魔物がいた。
魔物は2体。
炎の魔物。
火を纏い、暴れている。
【琥珀隊】や【紫水晶】は辺りにはいない。
ということは急に現れたということ。近くの森からでしょう。
目撃情報はあったけれどまさか炎なんて……
「まずいんじゃない?氷歌……」
ジュリアちゃんが剣を構える。
私も剣を鞘から抜いた。