二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: †BLACK†- REBORN!第10夜UP ( No.75 )
- 日時: 2011/03/21 20:53
- 名前: ちぃ ◆rNjnDbFHHA (ID: dRfQEy98)
第11夜 【学ランにご注意】
「さっきの奴がそうですか?」
学ランの少年が言う
「見たいだな」
セーラーの少女が言う
「にしても、本当にアレが戦力になるんですかね」
「さぁな、これからどうなるのか見ものだな…」
二人は笑った
「はぁ・・せ、セーフッ・・!」
さっきの2人の美男美女をガン見していたせいで結構なタイムロスをしたためギリギリに今日も学校に着いたのだ
「ねぇ、キミ」
「は、ぃいいいいいいいいッ!?」
疲れて校門付近で俯き歩いていた綱吉に当たった人物は
並盛最強の男____雲雀恭弥だった
「あ、あの!!俺今日は遅刻してないと思うんですけどッ・・;」
「うん、知ってるけど」
「はい・・?」
てっきりそのせいで声をかけられたと思っていた俺は聞き返す
「キミこの辺で他中生見なかった?」
「え、あぁ・・見ましたけど・・・」
「ふぅん…」
そう言って校門から出て行こうとする雲雀さん
「何かあったんですか…?」
「登校してくる生徒が噂していたからね、並盛の秩序として排除しに行くだけだよ」
うわあ・・・さすがです雲雀さんなんて言葉は出るわけもない
「やばッ・・遅刻するッ;;」
登校してくる者が皆言っていたセーラー服の少女と学ランの少年
沢田綱吉にはああ言ったけど、風紀委員が何人か学ランにやられたらしい
ここの秩序は僕だ、部外者を咬み殺すのが僕の役目だからね
「ていうか、姉さま場所分かりますー?」
「いや、分からん…」
「ですよねぇ・・場所くらい言ってくれたらいいのに、これじゃ探し様がないじゃないですか…」
並中を出てしばらくしてから少年と少女の話し声が聞こえた
見れば
「学ラン」
「はい?僕の事ですか?」
学ランはこっちを見る
「ふぅん…キミらが風紀委員をね」
「ああ、あのリーゼントのことですか?なんか喧嘩吹っ掛けられたんで」
「そんなことどうでもいいんだ」
「?」
「キミ…強い?」
並盛最強の男は笑った_______
下校時間、ふと思い出すのは今朝の雲雀さんの言葉
あのセーラーの子も危ないんじゃないのか、今更ながら思った
「十代目!!帰りましょう!!」
「う、うん…あのさ!ちょっと探したい人がいるんだけど…」
「なかなか居ないっすね〜」
「ご、ごめんね…手伝わせちゃって…」
「十代目がそうおっしゃるなら構わないっす!!!」
下校しつつ探したいと言ったのは学ランの少年とセーラーの少女だった
いったところで何もできないとは思ったが気になったのだ
「じゅ、十代目…あれ・・何すかね…」
唖然としている獄寺くんの目線を辿ると道路の一部が破壊されていた
「ひ、雲雀さん…」
きっと雲雀さんがやったのだと思った
その傷跡は続いていて俺たちはそれを辿っていった
河川に着いたところで轟音がした目を移せばやはりトンファーを持つ雲雀さんがいた
そして向かい側にはあの学ランの少年がそこらへんにおちてそうな鉄パイプを持っていた
その少年の後ろには困った表情をしている少女
だが、様子がおかしい
俺が想像していたのは雲雀さんに傷つけられている2人だった
だが今表情を見ても少年が有利に見える
「ッ・・・」
「もういいですか?僕ら行くところがあるんですよ」
近づくと声が聞こえたがやはり、というような内容だった
「ここでキミは僕が咬み殺すッ…!!」
「貴方さっきからソレばっかですよね…僕もいい加減あきてきたんですよねぇ〜」
そういいながら軽く雲雀さんの技をよける
「だから…これでお終いですッ!!!」
よけた空中から身体を捻り思い切り攻撃をしかけた
だれもが雲雀さんに当たったと思ったが当たらなかった
「おい、もういいだろう?」
少年と雲雀さんの間に割って入ったのはあの少女だった。
素手であれを止めて見せた少女は困った表情をして少年に言った
「でもこういうのは早めに殺っとかないと後で面倒ですし」
「もう充分だろ?それにお前だって生身の体してたら何回も急所突かれてるんだから互角だろう?」
(え?)
「…まあ、姉さまがそう言うならいいですけどね」
そう言って少年は鉄パイプを投げ捨てる
(生身って…)
「悪かったな、弟が迷惑をかけて…すまなかった」
少女は深々と頭を下げる
「お、弟…?」
思わず声が漏れたらしい
少女はこっちに気がついて話しかけてきた
「ああ、こいつは私の弟だ。お前の事はヴィクトリカから聞いているよ」
「どうも、黒雷 葵です」
そう言って愛想のいい笑顔であいさつされた
「ちなみに姉さまを変な目で見たときには三途の川をみせてあげますから☆」
これまた凄くいい笑顔で言われた
え;シスコンさんなの?;て言うかSなの!?;
「おい、葵!そう言う冗談辞めろって言ってるだろう?初めての人が見たら本気にしちゃうだろ…」
そう言って謝る少女は葵くんの発言を冗談だと思ってるみたいだけど、あれはきっと本気だ(目が本気だった)
「自己紹介が遅れたな、私は葵の双子の姉の黒雷 紅だ。」
「よろしく」といって握手を求める姿はまさに可憐だった
握手した後殺気を感じたからとりあえずすぐ手を離したけど(やっぱシスコンさんなんだ…)
「さっき言ってたけどヴィクトリカッて…」
「ああ、私たちは怪物じゃないよ」
「え!?」
「まあ、とりあえずそこの2人も何も聞いてないんでしょうし、どっか話せる場所にでも行きましょうか。話はそれからでも遅くないでしょう?」
「ぁ…」
そう言えば獄寺くんも雲雀さんもいたんだった…
「そうですね…」
空を見ればもう夕暮れで赤く染まっていた