二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 悪ノ娘〜Gemini in heaven of heel〜 ( No.4 )
日時: 2011/09/02 20:06
名前: 荒音 ◆Uww.V3pkVM (ID: 6VawRV/m)

* レン 〜ルキファルナ王宮 黄燐の間にて〜
「カリン王女を中傷、および批判することはおやめください。いくら、最高職——宮廷魔道師だからといって、首をはねられるかも知れませんよ。ルタカコ殿?」
 いらっときた。カリンを中傷、批判するなんて。許せない。
 しかし——
「最高職は、王女ではないということね?レン。」
 しまった、ルタカコはどんどん隙をついてくる!僕は慌ててこたえる。
「違います。勝手な解釈はおやめください。王女は、職業でありますか。お金をもらっているのですか?違うでしょう。雇われていますか?違うでしょう。だから、最高職は貴方様です。」
 ルタカコは今にも舌打ちしそうだった。僕は咳払いを一つした。
「……そう。貴方、召使にしてはなかなかやるわねえ。まあ、当然かもしれないわねえ。昔、あれだけ勉強させられたんだものねえ。……それだけ賢いから、この会議の議長を任せられるのよねえ。」
 駄目だ、ただの口論になってしまっている。
 というか……、あれだけ勉強させられたって——……。わざと、僕の傷に触れたのだろうか、この口論を炎上させるために?
 僕の怒りのボルテージを上げて、楽しませる気か!
 僕もそれなりに賢いんだ、あなたのいうように!
「そうですね。」
 にこっと笑った。
 彼女は、舌打ちをした。
 彼女にとって、いじめられる側が泣かないほど、嫌なことは無いのだろう。
「では、本題に戻りましょう。」
 それから、ルタカコは一度も発言をしなかった。