二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.10 )
日時: 2011/03/17 20:20
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

世界の星の海に見慣れた船が一つ。
レイナたちが乗り込んでいるグミシップだ。

「あのねぇ!さすがに今回のはヤバイよ?」
「むー・・・」

正座させられたレイナがレグシィに叱られている。
そのほっぺはふぐの様にパンパンだった。

「レグシィ、もう少し静かにしてくれ。船が揺れる」

操縦席に座るイクサが、目の前に広がる星の海から目を離さずに小さく注意をする。
レグシィも多少なりと聞こえていたようで、少し落ち着こうと深呼吸をする。

「レグシィって掴みにくいキャラだよね」
「はっ?」

突如レイナがおかしなことを言い始めた。

「いや、なんと言うか。寝起き悪いくせに普段優しいかと思ったら、そうでもないし」
「何が言いたいの・・・?」
「うーん・・・。やっぱ一番の問題はその言葉使いだよね」
「何が言いたいのー?」

レイナの言葉に、見るからに青筋が浮くレグシィ。
だが、全く気にしずにレイナは続ける。

「うん。やっぱたまに男勝りなところが問題点かな」
「レイナ。知ってる?」
「何が?」

ようやく返事を返したレイナ。

「人のフリ見て我フリ直せ☆」
「へ・・・?わぁ?!!」

右手に魔力を集中させ始めたレグシィを見て、一目散に逃げ出した。
それを、左手にも魔力を集中させ始めたレグシィが追いかけ始める。

「いや、それ待って!まじでシャレになんないから!」
「だいじょーぶ!下級魔法だから」
「アンタの場合関係なーい!!」

とうとう追い詰められたレイナ。
目の前にはいつでも魔法を打ち出せるレグシィが。

「見逃して!ね?」

レイナが必死に懇願するも、レグシィの返答はそっけないものだった。


「無理☆」


この日、グミッシップの中には清清しい表情のレグシィと、必死に氷を溶かさせられるレイナがいた。
因みに、イクサがとっさにリフレクトを彼女たちの周りに貼ったので、そこまで大きな被害は出なかったそうな