二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【クイズ】ボカロ曲を好き勝手に【企画】 ( No.245 )
日時: 2011/09/24 09:46
名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?505007

 私は、ひたすらに想います。


#03 現実逃避な君のどりーむ


 眠たい。ひたすら君の事を想って君から逃げていたら、もう既に真っ暗な深夜。
 今夜はどこで眠ろうか、とか今君は何してるかな、とか。明日のご飯どうしよう、とか。考える事は色々ある。けど、考えられないくらい眠たい。
 どこか眠れる場所を探すけど、どこかって、どこだろう。そして気がつけば私は、睡魔に負けていた。
 夢を見ます。だから私が気付かない間に探していいですよ。私がわからないうちに見つけ出してください。
 眠る前に想ったことだった。

 きらきら、光っている。ここはどこだろう。私の顔が笑っている。皆も居る。仕事も楽勝、家事も簡単。君が眩しく光っている。人生バラ色ってやつ。
 さっきまで私は逃げていた筈なのに。今の現実が嫌だって思ってた筈なのに、輝いてるのは、なぜだろう。——ああ、そっか。夢なんだ。
 輝いた世界、そんな楽しい世界が私の夢でも、そんなのが私の妄想でも。私はいつだって探しているんだなあ。求めているんだな。明日笑っている自分を。明日が楽しい世界を。でも探そうと意気込んだって、きっと空回り、空元気。それはどうにもならない。馬鹿なやつだから。どうしようもなく馬鹿だから。だから私は今日も明日も空回り。夢だって、ただの空元気。

 目が、覚めちゃった。 
 夢で笑ってたのに、現実は眉間に皺がよる。現実は知ってるよ。私が幸せじゃないことも。幸せになりたいことも。君の隣に居たら私は幸せだけど、君から離れても幸せを掴みたいって、君から逃げ出して。現状は不幸。
 それでも、幸せが諦めきれない。どうしても、自分の手で幸せを手に入れたい。だから、だから。
 目がきゅうう、と熱くなって、頬を涙が伝うのは自分でも分かっていた。寂しい。
 恥ずかしいのに涙を抑えられなくて、涙を流したままで、私は全力疾走。全力失踪。
 現実逃避して一番に欲しいと思ったのは君。想い続けていたのも、当たり前に君なんだよ。