二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.249 )
日時: 2011/08/09 11:56
名前: まい (ID: cnghTjAY)

〜第14話〜「サーフィンが必殺技のヒント?」

残り時間はあとわずかまで迫ってきた。得点は1-0で俺達がリードしている。にしても・・・・・綱海がノーマルシュートを空中キャッチで耐えているのがすごい、何しろ後半こっちもシュートをけっこう打っているんだが、GKが取りそこなったボールをすべてブロックしているからな。でも、いつまで耐えられるかは時間の問題だ。鬼道の指示により、俺達は相手DF陣をマークした。

綱「これだとパスは出来ないか・・・・・・だったら、打つしかねー!!」
颯「マジかよ!?」

颯音が驚くのも無理はない。綱海がいる場所はゴールラインぎりぎりの所で、そこから円堂のゴールまでシュートすると言う、ほぼ不可能なことだ。だが、綱海なら話は別だ、あいつの必殺シュートなら可能だ。

綱「<ツナミブースト>!!」

綱海が打ったシュートは雷門ゴールまで一直線でものすごいスピードで進む、円堂は咄嗟に<マジン・ザ・ハンド>の構えをするが、綱海のシュートの方が円堂が技を出す前にゴールする。ここは・・・・・

円「くそ、間に合わない!」
暁「円堂!やけくそでも何でもいいから、絶対に止めろ!!!」
円「うおぉぉおおお!!!!」

円堂はやけくそでパンチングではじいて防いだ。だけど、今のパンチングはただのやつじゃなかった、何と言うか・・・・・ライオンの子供の雄叫びを間近で受けているような衝撃があった。もしかして、今のが・・・・・

暁「『ギューン』なのか?」

一人そう呟いた後、試合終了のホイッスルが鳴った。試合は雷門の勝ち。俺達は円堂のまわりに集まる。円堂の話によると無我夢中でとった行動なのでどんな動作をしたのかが覚えていないらしい。そしたら親父が陽気に口笛をしながら話しかけた。

親父「今の動きが究極必殺技かい?」
円「多分、そうです。」

親父は少し頭を傾げて、顎を触りながら何かを思い出しているように目をつぶって、しばらくすると話し始めた。

親父「俺にはサーフィンをする時のポーズだと思ったが・・・・」
円「サーフィン?」
綱「あぁ!サーファーが波にのみこまれそうになったときボードから吹っ飛ばされねぇようにするときのポーズだぜ!こうやってグッと腰をひいて・・・・・」

綱海はそう言って腰をひいて見本を見せる。円堂はそれを真似て腰をひくがどこが違うのかがさっぱり分からないという目金が言う。やっぱり素人では簡単に出来ない動きなのか?

暁「でも逆に言えば、そのポーズを覚えれば正義の鉄拳が身につくかも」

俺が小声でつぶやいたら円堂が聞いていたらしく、綱海にサーフィンを教えてくれと頼む、しかし、綱海は拒否をする。

綱「やめとけ、やめとけマスターって素人が簡単にできる動きじゃないんだぜ?」
円「俺、どうしても覚えたいんだ!必殺技を完成させたい!」
綱「気持ちは分かるけどよー・・・・気持ちだけで、できないこともあるんだからさ・・・・・」

ほぉーそれは聞き捨てならない言葉だな。俺は綱海の肩を叩いて話を中止させる。もちろん綱海はこちらに振り返る。

暁「お前も気持ちだけで、出来たことあるだろう」
綱「俺も?」
颯「そうだ!綱海先輩だってこの前まではサッカーやったことないのに、今ではあんなにすごいシュート打っていただろ!!・・・・・頼む!キャプテンにサーフィン教えてくれ!!!」
円「・・・・暁・・・東條」

颯音は頭を深く下げて頼んだ。これには全員驚く、いつもは天真爛漫で手なずけられない奴だからな・・・・俺も驚いているけど。そしたら綱海に颯音の熱意に負けたらしく、サーフィンを円堂に教えることになった。

綱「わかった、教えてやるよ!」
円「ありがとう綱海!!」
綱「でもいいか?海ってのは半端じゃねぇーんだ一切手をぬかないからな!」
円「・・・・よ〜し!早速、サーフィンをやるぞ!」

張り切るのもいいが、早速もうサーフィンをやるのかよ。まったく、円堂はせっかちな野郎だな(汗)