二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.73 )
- 日時: 2011/03/28 18:05
- 名前: 薔薇結晶 (ID: e22GBZXR)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/2549590.html
第36話 「壊滅の危機」
「国王様!国王様!!」
国王、と呼ばれる。
その呼ばれた人物の正式な名前。
イグドラシル15世。
国王「何だ、騒がしい。」
家来「『幻獣衆』が壊滅しました!!」
国王「何だと!!誠か!!」
家来「はい!!」
ニヤリ、と怪しい笑みを浮かべる15世。
国王「…して、『花器』は。」
家来「周辺に止めてあった馬車の中に、5つの『花器』を発見、持ち帰りました!」
その5つを別の家来が持ってくる。
心槍【秋桜】
氷刀【沈丁花】
輝扇【菊】
巨扇【菖蒲】
奇杖【カーネーション】
の5つだった。
国王「でかした。保管庫へ入れておけ!そして保管庫の警備を今の2倍にしろ!!」
家来「はっ!」
国王「ふっふっふ…、計画を、次の段階へ移行しようか。」
「イグドラシルの全兵力を使い、『花根衆』を壊滅させる!!」
エドガー「Msジュリア!」
ジュリア「何よ…って…。」
そう。
エドガーがジュリアを呼んだのは、馬車の通路がこれ以上無かったからだった。
『眠りの森』を出発して、『シリウス』に向かっている『花根衆』本部。
その理由は、久しぶりにジュリア達の故郷へ帰ろうと言うのが目的だ。
旅の疲れを癒すには、【雛罌粟】の力が一番だとマークが提案したからだった。
ジュリア「こんな所に湖なんてあったかしら…。」
ラオン「2年前に天変地異が起こったのを覚えてらっしゃらないんですか?」
ジュリア「天変地異…ってこんな所まで被害があったの?」
ラオン「この地方が中心部ですが。」
ジュリア「…。」
困った、と言う顔をするジュリア。
頭をフル回転させて、交通手段を考える。
そこで、
フィディオ「湖だったら、通れるけど。」
ジュリア「…は?何言って…、あ!」
そうだわ!と言わんばかりに何か閃いたようだ。
ジュリア「フィディオ、頼んだわ!」
フィディオ「あぁ!此処は…!」
そう言うとフィディオは刀を抜いた。
聖刀【水連】。
【水連】を湖に向かって構える。
そして…!
フィディオ「“水上浮遊”!」
<<ザアアァァァァッ>>
水連の葉が浮かんでくる。
それは、向こう岸まで続いた。
ディラン「ワオ!!」
サクラ「すっご…。」
マーク「これは【蓮華】でも同じ事が出来るんじゃないか?」
ジュリア「そうね。【蓮華】の方が向いてるけど、【水連】はその上斬れるから。」
そこが【蓮華】との違いね、と言うジュリア。
その後に、フィディオが馬車に乗り込んで
フィディオ「エドガー、これは10分くらいしか持たないんだ。急いでくれ!」
エドガー「分かりましたっ。」
フィディオ「【蓮華】なら1刻くらい持つんだけどな。」
ジュリア「いいじゃない、通れたら問題ないわ。お疲れ様。」
今は、穏やかな時間を過ごしていた。
こんな彼らも、1週間後に最大で最悪な危機が訪れるとは、だれも思わなかった。
第36話 終わり