二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.41 )
日時: 2011/06/10 23:44
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)


 「そうだ小僧、娘、お前達も聞くがよい」
 ふぅと口から煙を吐くと、人心地ついたように九愚羅は肩の力を抜く
無羅は何もいわず無表情で拳の力を抜き、サクラとナルトをちらと見る。

 「・・・・・・聞きたければどーぞ」
興味なさげに頭をかきながら、無羅はその場で、あぐらをかいて座り込んだ。


 ナルトとサクラは戸惑いながら顔を見合わせる。



 九愚羅は煙管を口元から取り、「さて、どこから話そうか・・・・・・」と呟いた。

 パチパチと燭台の炎が燃えている、


「・・・・・・我が名は九愚羅、そして私は九尾の妖獣・・・・・・尾獣とは対照的な存在だが、私は無論・・・・・・人間から見れば化け物だ」

九愚羅は表情を変えず、真剣な眼差しで3人を射止めていた。
 紫は扇を閉じて目を閉じる、虎猿は畳に寝そべり返って聞いている。

 「そして、そんな化け物、危険だと云われる者に限定され名前に修羅の一部がつけたされていた。・・・・・・ここではな」


 ちら、と無羅を見る。ぷいっと無羅は視線をずらし九愚羅は苦笑した。

 サクラが九愚羅の目の前に歩み寄る。


「・・・九愚・・・とはどういう意味?」

「そのままじゃ、尾に意味してか『九つの愚か・・・』全ては人間の話よ」

「・・・・・・九尾・・・・・・・・・って」

ナルトは目を見開きながら九愚羅を見る。
九愚羅はナルトを見ながら首をかしげた。


「・・・・・・小僧、我とソナタの尾獣の九尾とは面識があったが、あやつ(尾獣)が太陽とすれば我は月、対比した存在よ・・・・・・」

少しだけ声を荒げながら、そういうと立ち上がり素足でナルトのそばに歩みよった。

 彼の肩を掴むと顔を近づける。


「不思議なものよ、同じだというのに我が手からそれが離れる・・・・・。」

  「なっ・・・・・・!!」


 九愚羅は短刀をナルトの首筋に近づけている。
そしてナルトとサクラ、無羅は金縛りにあったかのように動けなくなった。

 「やめ・・・!!」


 サクラが声をだすが、ちゃんとしたものが出ようとしない。


 ——ナルト・・・・・・!!!!




   九愚羅は、どんどんと短刀をナルトに突きつけていく。

 「いっそこのまま二人とも殺してしまおうか」








      「黙れ化け狐」


    





   「・・・・・・!」
 

  カラン・・・カランッ!





  







   九愚羅の手から短刀が滑り落ちた。
 彼女は右手から流れる血をみながら、ナルトの肩から手を引く。

   「そうじゃったの・・・・・・どうやら針鼠が入り込んだらしい」

  九愚羅の左手にはクナイ。




  







   「夜がぁアアアァァねエェェェェェェ!!!!」



  ゴオオオオオオオオオオ
  叫びと共に燭台の炎が火柱となって上がった。