ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

桜ノ雨　えぴろーぐ


皆さん、私の事を覚えていますか？

桜井美紅です。

今私は「初音ミク」という名前で歌手やってます。

応援してくれる人は結構いるし、この前はドームでコンサートまで開きました。

でも、一番輝いていたのは、中学３年生の最後の春、卒業式だったかな。

皆、降り注ぐ桜に夢中でまるで小学生時代に戻ったようでした。

私は皆と別れちゃうのはとても寂しかった。

だけど、皆の温かい笑顔と早く咲いた桜が、励ましてくれました。


でも不安な事は不安で、私の事忘れちゃうかなぁ、と思ってたんです。


でも、そんな不安要りませんでした。


この前めぐちゃんからメールが来ました。

　——————元気？———————　

大方それだけのメールだったけど、そのメールには写真もついていて、笑顔いっぱいのめぐちゃんが写ってました。

海翔からは、アイス。と言っても運ぶ途中に溶ける為「凍らせてくれ」と言わんばかりに液体で送ってきました。
添えられた手紙には「一年後には帰るよー」とだけ書かれていました。

鈴ちゃん蓮君は、いまやファン（特に女性）いまくりの子役。
ドラマも結構出てて………今、見てるのは”ココロ　〜奇跡ノ物語〜”。
これは鈴ちゃんが主役のドラマ。再放送で、ＤＶＤとかも買ったけど、やっぱラストは号泣する。
そんな二人は家が近い事もあってよく遊びに来てくれます。
ミカンとバナナをかっさらっていくかわり、ネギを１０本程貰えた事もありました。


でもね、でもね。私は歌手だけど、まだヒヨっ子のデビュー仕立てなんだ。
だけどね、いつか大きな花咲かせてみせるから。
お母さんに誘われて目を輝かせた夢、これでは足りないから。


それに、



私は、































































































一人じゃ、ないしね？