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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ曲小説集】〜本日晴天なり〜 ( No.5 )
- 日時: 2011/04/13 15:52
- 名前: 藍蝶 (ID: 3i70snR8)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第2話
そう、夏。真夏の日差しがキツイ………そんな日だったんだ。
いつまでも来ない返事に呆れ、メールだけじゃなく電話をかけた。
小学校の卒業の時、教えてもらった電話番号。変わってなけりゃいいけど。
プルルル………プルルル………只今おかけした電話番号は現zピッ
変わってたんだ。
いろんな愕然としたアタシは、ある事を思い出す。
『これ、家の電話番号だから僕が携帯で出なかったらこれにかけてよ』
そう、家のも教えてくれていた。万が一の為に。
急いで電話番号を打つ。外線ボタンを押す。
プルルル…………プルルル………プルルrガチャッ
「はい………?もしもし、藤堂ですけどどちら様ですか……?」
ゆっくり話す御婦人のような声が聞こえた。いつかに聞いた、秀のお母さんだと思……いたい。
「えと、黒瀬です……秀君の彼女の……///その、あの、秀君いますか?」
さすがに誰かの彼女というのには勇気がいる。でも、何とか言いきったから良し。
「あ、芽茱ちゃん………?秀………君ね。………どう、言ったらいいのかしら?とにかく……ごめんなさい。」
電話に出たのは秀のお母さんだった。
でも、明らかに動揺していた。アタシが、「秀」と言ったから?
どうして動揺するの?それに……何で謝るの?
「あの、どうしたんですか?いきなり謝られても………よく……」
「いいえ、ごめんなさいね…………あの、ね、唐突に言うから、動揺するかも知れない……よく聞いて」
その言葉に、アタシは何かを感じた。
きっと………秀のお母さんが言おうとしているのは、アタシを地獄に突き落とすような言葉だ。
少しだけの沈黙が、かなり長く感じられた。
こんな感覚………今まで、味わった事もないような………
予想通り、この後アタシは絶望の谷底に突き落とされた。
「秀は
亡くなりました。」
第2話 終わり
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