二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ曲小説集】色蝶の行く先 ぷらす ( No.97 )
- 日時: 2011/05/01 10:01
- 名前: 藍蝶 (ID: 3i70snR8)
- 参照: あぁ、餅食いてぇ。
第8話
「…………ぅ」
生い茂る雑草のなか、一人の少女が声をあげた。
此処………何処?
見渡す限り、緑、緑、緑。他に何もない。
私はスッと立ち上がった。
「!!」
何で……?
もう、体は動かなかった筈なのに。
その場を一回りしたり、少し駆けてみたり、倒れこんでみたり。
震えない。力が抜けない。
何で?何で、何で?
考えてみたら答えはすぐに解った。
私は、死んだ身だもの。
見る限り、地獄じゃないっぽい。
小さい頃パパに読んでもらった絵本の地獄の絵を思い出す。あの頃は、まだ、元気だった。
………あの子に会いたいな。
無償に会いたくなる。此処には何も、誰もいないから、無償に。
しばらくすると、人の気配がした。振り向いてみる。
見慣れた、あの子がいた。
私と同じ金髪。
私と同じ蒼い瞳。
相変わらず変わらない黒い服。
毎日の様に会った、あの子だ。
私は駆けだした。
あの子に向かって。
もう、二人を遮る柵など無いのだ。
彼は私に気付いたらしく、こちらに笑顔を見せた。
私は彼にぶつかる前に急ストップし、言った。
「「また………会えましたね!!」」
………ハモリました。
笑い声が響く。
「「貴方がいたから、ずっと私/僕達は、笑顔を忘れずにいられました」」
たとえ、「身分」という深い闇が二人を切り裂いても、
また、「死」という深い闇が二人を巡り合わせて。
此処には、何も無いけれど、二人は言う。
「「また明日……あの場所で……!」」
此処に、刑務所の柵は無い。
でも、二人は名前を聞くより、先にこの言葉を発した。
何故か?
それは、
君次第………—————————————————————
第8話 終わり 完結
*作者息抜きすぺーす*
おは。藍蝶です。
いやはや、完結ですね。文字数今までで一番少ないww
あ、最後の「君次第」ってフレーズありますよね?
あれの意味解ります?
まぁそれは君次d((((((殴
はいすいません。理由ないです←
次からは桜ノ雨です。ついでに作者が「あめ」と打って変換すると「亜目」になります←