二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [銀魂]———漆黒の空に蝶が舞う ( No.41 )
日時: 2011/10/10 21:40
名前: 瑠々 (ID: cebg9jtM)

第三訓 そんなこんなで物語は始まったりする

「あたしなら此処にいるけど?」

大事そうに刀を抱えて現れた朱音を見て、土方は朱音の腕を掴んだ。
朱音は自分よりはるかに背の高い土方を琥珀の眼で睨み続ける。

「こんな所におられたのですね。ご家族が心配されていますよ。
我々と一緒に戻りましょう」

そう言いながら連れて行こうとする土方の手を、朱音は思い切り払った。琥珀の眼で土方を睨んだまま、刀を握る力を強くした。

「…あんな奴等、家族じゃない。だから、戻らない」

「しかし…「もういいじゃん、土方さん」

突然女の子の声がしたかと思うと、真選組の集団の中から朱音と同い年くらいの少女と、朱音より三つくらい年上の女性が現れた。 
二人共綺麗な顔立ちをしている。

「本人が嫌ならいいじゃん?嫌々帰ってもらってもこっちも嬉しくないし」

「そーそ。なぎの言う通りだよ。それにドラマの再放送始まるよ」

二人がそう言うと土方は舌打ちしてから、「おい、引くぞ」と言い万事屋を出て行った。ただ二人を除いては。

「そういや自己紹介まだだったね。ウチは楠渚」

「俺は月原砂夜だよ。よろしくね朱音っちー」

二人はそれだけ言うと出て行った。
すると朱音は銀時の方をむいて頭を下げた。

「万事屋さん。あたし、一生懸命働きます。だから…お願いします!」

一生懸命お願いする朱音を見て新八は、「銀さん、どうします?」と聞いた。銀特は天パをボリボリ掻きながら、

「俺もそんなに頭下げる奴ほっとくほど、ドSじゃねーよ」

銀時は朱音を横目で見た。

「仕事サボったら給料なしな」

朱音は顔をパッとあげ、満面の笑みを浮かべ、

「はいっ!」

と元気良く返事をした。
一方、新八と神楽は、

((僕/私達給料貰った覚えないんだけど/ないアル))