二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

 [ お題より ] ( No.24 )
日時: 2011/07/15 18:48
名前: 桃李 ◆J2083ZfAr. (ID: SjhcWjI.)
参照: 夢ですおv




 貴方を恋しいと想っていたのは、嘘ではなかった。それだけは断言できる。嗚呼、でも、それだけじゃ駄目だったの。この気持ちは恋慕では無かったの。まだ世界の広さと暖かさを知らなかった私たちが繋いだ手、それが離せずにいただけ。まだ私たちは幼ないね。これを恋と勘違いするなんて、まだ弱かったね。そして、そのことに気付いたのにまだ貴方に告げられていない私は最低だね。壊れるのは私だけでいいと、そう心は言っているのに唇は歪曲した嘘しか吐いてくれない。もう、いいの。大好きって一言告げられたらそれで満足だから。貴方が言ってくれる大好きも勿論信じられる。でも、意味が違うってことに早く気付いて。じゃないと私、貴方を突き放せないから。否——貴方から私を、遠ざけられなくなるから。


 早く、早く、「ごめんね」と天使のような笑顔で言って。
 嗚呼、でも——そう謝らなきゃいけないのは、他でもない私なのに。


    #これは終わりを願う恋
       (二人が壊れる前に終焉を)


 大好きでした、恋しかったです。
 その気持ちは今でも、嘘ではありません。