二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: オーガを超すチーム ( No.22 )
- 日時: 2011/07/26 15:56
- 名前: 成神 瑠希亜 ◆NXZpXjw7ys (ID: rCT1hmto)
- 参照: http://uranai.nosv.org/u.php/list/pureceececce/
「アクスツノア」
誰かが部屋のドアをノックしてくる。
そんな大きな効果音も、耳に入ってこない。
軍服が乱れている。
スカートのベルトは、すでにほどけかけている。
「おい、ネオン。居るんだろ」
・・・この声。
誰だ?
リンネとレイドではないな。
「・・・んだよ。」
ハァとため息を漏らし、ソファから立った。
そして重い足取りでドアへと向かった。
.
ドアをあけて、目の前に居たのはアクスツノアのメンバーだった。
しかも、全員揃っていた。
「・・・オーガの味方をしたのは本当か?」
アクスツノアのMFの1人であるダスト・ウノム。
彼の釣り上がった細長い目が、私を直視した。
「・・・あぁ。」
それにポツリとつぶやいた。
気迫もなく、今にもかすれ消えそうな声だった。
自分でも、本当に声を出しているのかさえもわからなくなるほどだった。
「・・・何故だ」
ダストは目を逸らすことなく私を見た。
私はその勢いに負け、顔を伏せた。
「・・・自分が犯したこと、わかってんの?」
「ルナエル・・・」
MFのルナードエル・ルカ。
ルナエルと呼ばれる彼女は、私にこう言った。
「ほんっと・・・自分勝手よね。もう付き合いきれないんだけど」
ルナエルの冷たい口調が私の脳裏に切り刻まれた。
・・・自分勝手なのは、わかっている。
オーガを助けたい一心で犯したことだ。
本来ならば、全体責任のはずなのだが
私は1人で処罰をうけるのでいいものとして受け入れた。
これ以上、私はもう—。
「・・・すまなかった。でも・・・私はッ・・・!!」
「ごめんで済めば警察はいらねぇよ」
DFのユキフローラ・アイリス。
綺麗な顔にミスマッチな荒い口調で、そう言ったのだった。
「あんたねぇ、ほんとにこっちがどれだけ迷惑かけられたかわかって言ってんの!?」
「あきれたね。あんな弱いチーム、助けるすべもない」
「最低だね・・・。一目おかれているからなんでもして良いってわけじゃないのよ!!」
「ついていけないよ・・・。こりゃ処罰の日が楽しみだな」
「自業自得」
「顔もみたくない」
次々と言葉を発する10人。
その言葉は、私に深く切り刻まれた。
私は顔を伏せた状態から、どうすることもできなかった。