二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.280 )
- 日時: 2012/12/30 18:07
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
四十九話「ヘヴンズガーデン」
マグニード山へ向かうと2人の男がいた
「あれはっ!」
塔子がスピードが上がる
「アンタたち、此処で何やってんだよ!!」
塔子が声を荒あげる
「塔子。こいつ等が?」
舞衣香が男たちを睨み言う
「やはり、伝承の鍵はお前さんを選ばなかったか」
「知ってるのか?」
円堂が言う
「伝承の鍵をあたし達に押し付けたのはあの爺さんたちなんだよっ!!」
「…そらたちに」
かがりが言う
「どうやらあの娘さんたちを助けに来たと見える」
「当たり前だ!!」
円堂が言う
「天空の使徒が住まうは“ヘヴンズガーデン”」
「魔界軍団Zが蠢くは“デモンズゲート”」
「そらたちはそこに…」
風丸が言う
「でも、つららちゃんとそらさんがどちらに行ったのかわからないよ」
吹雪が言う
「いや、多分。そらはデモンズゲートでつららはヘヴンズガーデンだ」
かがりが言う
「さっきチーム分けたし、それで行けばいいいね!私はヘヴンズガーデンの方に行くから
風丸はそら助けにデモンズゲートに行けばいいよ!」
舞衣香が元気に言う
「まぁ…手っ取り早いし、それで…あたしもヘヴンズガーデン行くわ
菜乃香とゆうりはデモンズゲートに行って」
「「はい」」
2人が返事をする
*
霧の深い道を進む
「霧が深いな…」
「この先が、ヘヴンズガーデン」
「待って!」
進む途中でかがりが足を止める
「ん、どうした」
円堂が振り返る
「誰か…いる」
霧の先を見据えていう
「誰かって…」
「あれは」
「つららちゃん!!」
微かに見えた人影
それを見て吹雪が叫ぶ
「しろう?…来て、くれたんだ」
ゆっくりと響く声
「つららちゃん!大丈夫なの?なら一緒に」
吹雪が言う
「ダメ…だよ。まだ、帰ることはできない…」
つららが言う
「つらら、リカは?」
かがりが聞く
「この先に、ヘヴンズガーデンにいる。私じゃ、どうもできない…ごめんね」
つららの声が震える
「彼らを、止めないといけない」
さらに霧が深まり
つららの姿は完璧に消えた
「つららちゃん…」
つららのいた場所にはポニーテールを止めている髪留めだけが残されていた
*
「間もなく選ばれた者が来ます。伝承の鍵に選ばれた者が」
「…そう。ならば、伝説のまま、儀式を」
*
「下界の者…」
セインが言う
「セイン!リカとつららを返せ!!」
円堂が言う
「それはできない。あのお方はこのライオット島に平和をもたらす捧げもの」
セインが言う
「捧げもの?」
「何言ってるんだ!」
“離せ!離せって言っとるやろ!!”
少し離れた場所でリカの声が響く
「この声…リカっ!!」
塔子がリカを見つける
「リカー!!」
円堂が言う
「塔子、円堂!はよ助けて!うち花嫁なんてなりたない!!」
白を中心とした服に身を包んだリカが言う
「花嫁?」
舞衣香が繰り返し言う
「このお方には千年祭で復活する魔王の花嫁となってもらう」
セインが言う
「は…?」
流石のかがりも目を丸くする
「千年祭で復活する魔王。伝承により選ばれた者をめとり再び眠りにつく」
「こいつら、魔王を封印するためにリカを花嫁とするつもりか!!」
塔子が言う
「じゃあ魔界の奴らが春奈を攫ったのは」
「否!奴らが欲しているのは生贄だ」
舞衣香の言葉をセインがすぐに否定する
「野蛮なる奴らは生贄を魔王に捧げることでその悪の力を増加させる気なのだ」
「野蛮って…やろうとしてる事はどっちもどっちじゃない」
かがりが呆れ顔で言う
「違う。魔界の民が生贄を手に入れた今、魔王を封印するには花嫁を捧げる他ない」
「ふざけんな!そんな事になってたまるか!」
舞衣香が言う
「そうだ!リカは連れて帰る!!」
「…花嫁がいなくては、儀式を行う事はできない」
突如、響く声
誰もが声の方向を見た
「え…」
「つらら?!」
吹雪の息をのむ音
円堂の驚いた声
周りがざわめく
そこにはリカ同様に白に身を包んだつららがいた
「つららちゃん」
吹雪の声につららは反応を見せない
「女神!」
セインの声が響く
つららはセインを見る
「儀式を行うには当たり、彼女は必要不可欠。戦いなさい、天界の使徒」
「は!我等の力で下界に叩き落としてくれる」