二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 銀色の歌姫〜最終楽章〜 ( No.39 )
- 日時: 2011/12/16 20:22
- 名前: ドロップ ◆8WWubVa7iM (ID: m.NeDO8r)
——私は、婚約するはずだった人に捨てられたの。
「じゃあ、お前には“エルザ”という名を渡そう。
『エルザの大聖堂』という曲のエルザは、ローエングリンという人と結婚するんだ」
——俺は、ただ気を引きたいだけに悪戯をしていたら、周りから嫌われていた。
「なら、お前には“ティル”という名を渡そう。
『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』という曲のティルは悪戯をし続けていたんだ。」
——私は、親を探しているうちに迷子になってしまったの。
「それでは、お前には“アリス”という名を渡そう。
『不思議の国のアリス』は、白ウサギを追いかけているうちに迷子になってしまったんだ。」
——私は、愛する人を殺してしまいそうになるの。
「じゃあ、お前には“ウンディーネ”という名を渡そう。
『水妖記』のウンディーネは愛する人を守るために自ら命を絶ったんだ。」
——俺と妹は、幸せをつかむために家から逃げてきたんだ。
「そうか、ならお前達には“チルチル”と“ミチル”という名を渡そう。
『青い鳥』の二人の兄妹は幸せを求めて旅に出るんだ。」
——僕と彼女は、ずっとずっと一緒にいるんだ。
「それならば、お前達には“ジョバンニ”と“カムパネルラ”という名を渡そう。
二人は、ずっと一緒に銀河鉄道に乗って旅をしようとするんだ。」
——俺は、親達の人形のように、暴力をふるわれ続けていたんだ。
「では、お前には“パペット”という名を渡そう。
『ペトル—シュカ』という曲のパペットは、人形であるにも関わらず本当の情熱を知っているんだ。」
——私は、ただ踊り続けるしか生きる価値はないの。
「そう、お前には“カーレン”という名を渡そう。
『赤い靴』のカーレンは、永遠に踊り続ける呪いをかけられたんだ。」
お前に、ぴったりの名前だろう?