二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモンの】一つの花から生まれた子【短編集です】 ( No.128 )
日時: 2012/04/21 19:01
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)

アリスで「ハロ/ハワユ」


ハロ
窓を開けて 大きく叫んだ
ハワユ
誰もいない 部屋で一人
モーニン
朝が来たわ コンテストの日が
ティクタク
私のネジを 誰か巻いて

ハロ
昔のコンテストにその人はいたかしら
ハワユ
羨ましいな 皆に愛されて
スリーピン
馬鹿な事言ってないで支度をしなくちゃ
クライン
コンテストに勝つため

もう口癖になった「勝つわよ!」
昨日の言葉がふと頭を過る
「もう貴方には全然期待してないから」
そりゃまぁ私だって
自分に期待なんてしてないけれど
アレは一体どういうつもりかしら

手元まで出かかったボール
口をついて出たのは嘘
こうして今日も私は貴重な
力を浪費して生きてゆく

何故隠してしまうのかしら
笑われるのが怖いのかしら
誰にも会いたくないのかしら
それ本当なの
悲しみという名の海に溺れて
息も出来ないほど苦しいよ
少し声が聞きたくなったわよ
本当に弱いな

一向に進まない支度の途中
のうのうとした頭で思う
「もう理由を付けて出場やめようかな」
いやいや分かってるって
何となく言ってみただけです
分かってるから怒らないで

幸せだろうと 不幸せだろうと
平等に 残酷に 朝日は昇る
出場するだけで精一杯の私に
これ以上何を望むというの

何故気にしてしまうのかしら
本当は愛されたいのですか
その手を離したのは誰ですか
気が付いているの
人生にコンテストがあるなら
終わりの時間は何時なんだろう
私がコンテストの勝利は
誰が勝つのかしら

サンキュー
ありがとうって言いたいわ
サンキュー
ありがとうって言いたいよ
サンキュー
最後だけでも良いから
心の底から大泣きしながら
ありがとうって言いたいの

何故隠してしまうのかしら
本当は聞いて欲しいのかしら
絶対に笑ったりしないから
話してみてくれないの
口を開かなければわかってない
思ってるだけでは伝わらない
なんて面倒くさい物なんでしょう
ココロというのは

ハロ ハワユ
あなたに ハロ ハワユ