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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照600超感謝】 ( No.103 )
- 日時: 2012/04/22 15:55
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
48話「仲間と敵」
海が風間家に着いた次の日の夕刻。新選組の屯所を意外な人物が
訪ねてきた。
島田「副長!お千という少女が、黒里くんと一緒に!」
雪「空さんとお千ちゃん!」
土「…島田、通してくれ。」
島田が急いで戻り、二人を連れてきた。今日は君菊の姿がない。
千「お久しぶりです、皆さん。」
二人で頭を下げて挨拶した。ここは空も大人しく従っているようだ。
雪「お千ちゃん、あの……」
千「分かってるわ。今日は、大切な話をするために来たの。」
土「…白里 海のことか。」
コクンと頷いて、千姫は千鶴に視線を当て、凛と言い放った。
千「海は、風間のもとに行きました。彼女の本望です。」
全「!!?」
平「どういう事だよ!」
空「分かんないよ、そんなの…!」
空はもう泣きそうな顔をしている。動揺を吹っ切れていないのだろう。
永「おい、そういやいつもの姉ちゃんは…?」
千「君菊は、風間の方に偵察に…」
空「え!?各藩の鬼の頭領に連絡に行ったんじゃ!?」
千「あれはウソ。本当の事を言ったら、貴方もついて行くでしょ?」
空は頬をぷぅっと膨らまて拗ねる。そういう余裕はまだあるようだ。
土「で?話は終わりか?」
千「いえ、千鶴ちゃん。貴方に言っておきたい事があるの。」
雪「え?な、何ですか?」
千「海があちらに行って、鬼の世の均衡戦力の状態が不安定なの。
それに、海の行動は。…貴方達の敵に廻ったという事。」
雪「あっ!」
千「この先もしかしたら、海と。元仲間と貴方が戦う事になるかも
しれない。 その事は、頭に入れておいて?」
雪「……うん。」
千「それじゃ。…空、頼むわね。」
空「……分かりました。
空の言葉を聞いてから、千姫は幹部達に頭を下げ、帰って行った。
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