二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- アイツのことなんか忘れて俺を愛して ( No.16 )
- 日時: 2012/04/16 19:20
- 名前: めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: 5Ru2iDax)
「カグヤン——ッ!」
ぎゅむうっ!
そんな効果音が似合う勢いでぎゅうぎゅうと加具山さんに抱き着いた玲愛サンに溜息を吐く。
玲愛サンは加具山さんが大のお気に入りで、よくぎゅうっと抱き着いている。彼女曰く"イガグリチビって可愛いいいいい!"とのこと。正直、俺にはよく分からない(加具山さんが可愛いのは分かるが、何故玲愛サンがこんなに加具山さんが好きなのか)。
でも加具山さんも玲愛サンもお互い恋愛感情は無く、凄いラブラブのカップルに見えるこの風景も"何時も通り"という言葉で収まってしまう。これはこれで凄いと俺は思うんだけど。
玲愛サンにはお気に入りが何人かいる。
その中でも、加具山さんは特別な存在のようだ。
「えっとねー、りおーとねー、じゅんじゅんとねー、カグヤンとねー、タカヤかなあ!」
タカヤ。
その言葉に、俺はピキィッと凍りついた。何でこの人があいつをお気に入りにしてるんだろう。え、隆也? おいおい、何でだよ。
ピキッとしている俺を見て玲愛サンはニヤニヤと楽しそうな笑みを浮かべて隆也の良い所について語り始めた。俺はさあっと青褪める。おいおい、隆也が可愛いとか有り得ねえよ!
「可愛いしー格好良いしーデレてくれると可愛いしー三橋くんよりは可愛くないけど何かあの済ました態度がイイ!」
ふふん、と楽しそうな玲愛サンに無性に腹が立って、眉を寄せていると玲愛サンがくすりと笑った。
「そんな顔しないの、モトキ! 私はモトキも好きだヨー」
そういうなり加具山さんから離れて俺にぎゅうっと抱き着いてくる玲愛サン……む、胸! 胸が当たってる! 玲愛サンは18歳にしては発育が良いと思う。宮下先輩より胸おっきー……ごほん。
「モトキかわいーなあ」
なでこなでこと俺の頭をわしゃわしゃ撫でる玲愛サンの体はやけにちっさく見えて。ぎゅーっと抱き締め返すと少し驚いたように、ちょっぴり切なく玲愛サンが笑った。
「モトキ、弟みたい」
嗚呼、俺が彼女に可愛がられているのは。
恋愛でも何でもない、"弟"の幻を追い求めているからなんだなと実感させられた気がした。
アイツのことなんか忘れて俺を愛して
(貴女が弟の姿を求める限り、俺は貴女の一番に成れない)
■
加具山さんのお話にしたかったのに何で最後シリアスになったんだろう
めんどくさくなったわけじゃないんだからn/
ドラゴンリンクの子が好きなのでイナズマの小説もうpしたいです…!