二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第01回SS大会 ( inzm ) 投稿期間5/19〜6/2 ( No.3 )
- 日時: 2012/05/19 20:40
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
- 参照: 久々のイナイレ。参加します
[ 深海、ふたりぼっち。 ]
あなたの名前を小さく呟く
あなたは目を細めて、それはそれは美しく笑った。
「ふう、すけ。ふうすけ、風介」
「なんだ、クララ」
ぼろぼろと零れていく涙。ベッドのシーツに染みていく。
そんな私を見て、優しい、大きな手でくしゃくしゃと頭を撫でてくれた。風介の微笑んだ顔を見る。そして私ははじめて気付く。
——きっと、誰よりも不安だ。彼は、何よりも大きい闇を背負っている。
彼が目を向けなくて、ずっと不安だった。でも彼の持つそれは、彼がいずれ潰れてしまうほどに、得体の知れない、息苦しくなるような何かを。
首筋に怪しく光る石を見つめていると、風介は苦虫を噛み潰したような表情をして後ろに背いた。
「風介……っ!」
「ガゼル、だよ」
このまま彼が行ってしまうと彼自身が呑み込まれると、彼は、風介は。完全に壊れてしまう。そんな気がして、そんな未来を想像すると、かなしくて痛くて、また泣きそうになって、名前を叫んだ。
振り向いた風介は、私以上に苦しそうだった。歪んだ笑顔が見てられなくって、ベッドからすかさず飛び出して、壊れそうな彼を包む。
「それ以上進むなら、私も行くから……っ」
振り絞る、声。例えそれが私を苦しめることになっても構わないと思う。彼がひとりで泣くより、ずっとずっとましだ。
————いつか差し込む光を望んで。いつか、掴める希望を夢見て。
その真っ暗闇の海の中へ、静かに静かに沈んでいく。
私の名前が変わらないのは、あなたが私を呼びたいからでしょう?
@ end
クラガゼ/エイリア前辺り/悲恋
本当に久々です。GOは見た事無いので時代遅れですが無印で。
素敵な企画に勝手に乱入させていただきました。初めまして、蟻です。
塔鬼とか塔円とかレアバンとか色々考えてたけど考えた末こうなりました。つーか女体化&♂とかだめっすかね佐久(♀)源(♂)をやりたい蟻んこさんです
いや…まあキャラの多さからしてそっちの方がかきやす…おほん。
つーかエイリア学園蕩れ! かわいいっ!