二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第九話 ( No.16 )
日時: 2012/06/17 23:25
名前: 時橋 翔也 (ID: ZZSfsyIC)


「よかった…熱も下がったみたい」
天馬を見て由沙美は言った
「天馬くん…包帯外すから背中見せてくれる?」
天馬はうなずき、ロゴに背中を見せた

慎重にロゴは包帯を外す
そこには、塞がりかけの二つの傷があった
ロゴは新しい包帯を天馬の背中に巻き付ける

「思ったより傷の治りが早いな」
そう言いながらロゴは腕の包帯も変えた

「…あの、狩屋はどうしたんですか?」
天馬は訪ねる
「昨日運ばれてきたんだ、君の次に」
ロゴは答える

「…コトモノート152ページ<刃身人>」
するとロゴは天馬に言った
「これが、昨日君を襲ったコトモノ」
「やっぱりコトモノだったんだ…」

「…<刃身人>はとても数が少なくて、自分の体から刃物が生えていると認識しているコトモノなんだ、戦闘が得意で、主な職業は殺し屋」
「殺し屋…」
昨日のあの人を見たら何となく分かる

「…円堂監督はどうしたんですか?」
「守兄さんならどこか言ったよ」

守…兄さん?

「監督と知り合いですか?」
「昔、一緒に住んでたから」
「へぇー…」

その時、部屋のドアが開いた
「円堂さん…」
由沙美はドアの方を見て言った

入ってきたのは、円堂の他に 剣城、神童、霧野だった

「剣城…キャプテン、霧野先輩」
「天馬大丈夫か!?」
神童は天馬のベットに近づく
「俺は大丈夫です、でもマサキは…」
神童と天馬はベットで寝ている狩屋をみる

「大丈夫、寝ているだけだから」
円堂は言った
「よかった…」
「…松風、何があったんだ?」
ホッとした天馬に剣城は訪ねる

「<刃身人>ってコトモノに襲われたんだ」
「コトモノ…」
神童は呟く
「殺されそうになったところを監督に助けられたんだ、でも何で俺を殺そうとしたんだ?」

「連中は、天馬のコトモノ<インデックス>を狙っているんだ」
すると円堂は言った
「…俺がコトモノだっていうことロゴさんから聞いたんですか?」
「いや、大分前から知ってた、連中はお前を監視してたから」
「………」
そして天馬は気になっていたことを訪ねる

「監督は…コトモノですか?」
「ああ」
円堂はうなずく

「……すいません」
すると神童は口を開く
「ちょっと外に行ってきます……」
そう言うなり神童は部屋を出ていった

「神童…」
霧野は呟く

「…霧野先輩、キャプテンはコトモノとなんかあったのか?」
剣城は訪ねる
「…………」
皆の視線が霧野に向けられるなか、霧野は答えた

「神童は昔…コトモノに妹を殺されたんだよ」