二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.140 )
- 日時: 2012/08/29 19:51
- 名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)
「フンフンフンフ〜♪」
オレ、みんなも大人気モデル黄瀬涼太ッス!
今日はいつもより早く起きたから朝練も一番乗りしちゃうッス!
いや〜鼻歌歌ってても俺かっこいい〜!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あー!ちくしょお!負けちまった!…次は勝つからな!」
あ、青峰っちだ。へえ〜1on1で負けちまったようスね〜。
・・・・・誰に!?
青峰っちがまけた!?
キセキの世代エースが負けた!?
どこの馬の骨にスか!?
ドタタタ…と黄瀬は列車のように体育館に滑り込む。
「青峰っち!どこの馬の骨にやられたんスか!」
ガラッと体育館の扉を開ける。
「あー黄瀬?」
「涼太今日は早いな?」
青峰と萌香はきょとんと黄瀬を見る。
そんな2人に黄瀬は構わず、青峰を指差した。
「誰にやられたんスか!?」
「やられたっておめー・・・。」
「体育館には私と大輝しかいなかったぞ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
萌香のその言葉に黄瀬は我を失った。
「まさか…萌香っちと青峰っちがさっきまで1on1してたんスか…?」
「まあな。」
萌香は少し恥ずかしそうに答えた。
「青峰っちを負かしたのって・・・。」
「たまたま勝っただけだが私だよ。」
青峰はあきれながら萌香の頭を軽くこづいた。
「ばーか。なにがたまたまだよ。おもっきしお前が勝ってたじゃねえか。」
こいつ速すぎて何がなんだかさっぱりだ、と青峰が言うと、黄瀬は、
「萌香っちバスケできるようになったんスか!?」
「少しの時間だったらな・・・。」
萌香はうれしそうに笑った。
「それにテンションが柄にもなく上がってしまって…!」
「萌香っち!おれと1on1・・・」
と、黄瀬が言いかけた時。
「…へえ。萌香のことを馬の骨と評していたお前がワンオンワン?」
黄瀬はギギギ…とロボットのような動きで後ろを向くと・・・。
「身の程知らずにもほどがあるなあ?黄瀬。」
口元は笑っていたが、目は全く笑ってない赤司に黄瀬の目玉が飛び出した。
「あああああああ赤司っち!いつからそこに!?そして今の言葉は事情があって・・!」
「『フンフンフンフ〜』からだ。そしてその事情は校庭50周してから聞かせてもらおうじゃないか。」
「最初から!?」
にやりと悪役のように笑う赤司に黄瀬は校庭50周するしかなかった。
「・・・いってくるッス。」
「行って来い。…馬の骨?」
「うわああああああああああああーーー!キャプテンの鬼—ーー!!」
「涼太・・・。」
萌香は心配そうに黄瀬を見送った。
そんな黄瀬は放置して赤司は萌香に近づいた。
「萌香。すまないが、ドリンクを取ってきてくれないか?とちゅうで桃井と会うだろうし。」
「あ、うん。わかった。」
萌香はドリンクのある、第2体育館へ向かった。
「・…ルカって誰…か…。」
赤司は歩いていく萌香を悲しそうに見つめた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さすが夏休み明け…暑いな…。水でも・・。」
萌香は歩いている途中水道があったため、飲もうとしたら。
「へえー。ここが帝光中かあ〜。ひっろいな—。ッ探すのに苦労しちゃったよ。」
いつ現れたのか、この真夏日に黒いスーツを身にまとった男が萌香の後ろにいた。
「…どなたですか?」
「あっれー?あかりさん話してなかったのか?僕はおとといぐらいに君のお母さん…かな。に、電話した・・・・・・
白銀海馬ーしろがね かいばーです。よろしくかなぁ?萌香ちゃん?」
海馬はそういって笑いながら言った。
こいつ、なんかやばい…!萌香の体全体がそう叫んでいた。