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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: [イナイレ]-プリンスのDNA ( No.73 )
- 日時: 2012/08/25 13:02
- 名前: 優騎那 (ID: 5kDSbOyc)
——ちと、驚かせてしもうたかの
恋夏は袖で口を押さえ、くくくとわらった。
「…恋夏様……///」
——何じゃ?
「恋夏様はわたくしのことをご存じのように見受けます。しかしながら、わたくしは何一つ貴殿を存じ上げませぬ」
——安ずるな。わたくしのことは話す
恋夏はオリビアに優しくほほえみかけた。
自分にはない圧倒的な妖艶さに、オリビアはくらくらした。
——現のその方は寝ておる。わたくしはとうの昔に死んだ…。
ゆえにこうしてその方の頭に語りかけておるのじゃ
「自害されたのですか?」
——左様。あの黒刀…"友斬り"を投げ込んだのはわたくしなのじゃ
「貴殿が……!?」
オリビアは驚いた。
しかし、そういうことがないとも言えない。
ポルターガイスト現象と言い、霊が音を立てたり、物を動かしたりすることはある。
「それは何ゆえにございますか……?」
——その方、追われの身であろう?
「……!?」
——その方が生まれたときからわたくしはずっとその方のそばにおった。
命を狙われておることも承知しておる
恋夏の姿がぼやけ始めた。
——日が昇り始めたようじゃ
「もう、朝なのですね…」
——すまぬ。わたくしは夜の間、その方が寝ておるときにしか話せぬのじゃ。
今宵、夢の中で待っておるぞ……
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