二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: のび太戦記 希望へ ( No.25 )
- 日時: 2013/02/21 18:11
- 名前: escキー (ID: 50HaSQuo)
やっと受験勉強からも解放され、更新できるようになりました。
では、久々の続きをどうぞ。
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その頃・・・箱庭学園の周りでは自衛隊や特殊部隊、TV局やカメラマンでごった返していた。
・・・それもそのはず、ヘリウスが過去に起こした大惨事と同じ日にまたヘリウスが日本有数の名門校を占拠したのだから。
そのニュースは日本中・・・いや、世界中を震撼させた。
『ヘリウス、またもテロ』『彼らの目的とは?』
世界中の有名紙がこのような見出しの速報が配り、世界中が日本からの中継に見入った。
・・・皮肉なことに、その中継放送の視聴率は80%を超えた。
「・・・はい、西山です。私は今、ヘリウスの占拠した箱庭学園に来ています。」
リポーターが箱庭学園の正門でマイク片手にカメラに向かって喋っている。
どうやら中継中のようだ。
「ご覧ください!この正門の有様!ヘリウスが破壊したと推測されてます。ヘリウスは中に入り警備員を惨殺、そのままこの奥---ここからは見えませんが、校庭を占拠している模様です!」
リポーターの言う通り、正門は無残に爆破されている。
・・・警備員は別事情なのだが、彼らに知る術は無い。
「幸運なことに、多少の怪我人はいますが死者は一人も出ていないそうです。・・・あっ、逃げ出してきた生徒が保護されるようです!」
白の制服に身を包んだ学園の生徒がぞろぞろと機動隊の車にのせられている。
その映像を撮るためカメラはそちらの方向に向いた。
「警察から生徒への質問を許可されているので、我々も質問したいと思います。」
生徒へ質問するメディアを押しのけながら、リポーターはマイクを近くの生徒に向けた。
「あの、××局なんですが、何があったか教えてくれますか?」
リポーターにマイクを向けられた、(なぜか)鉄球を持った女子高生は答えた。
「46867980698063587686734765684457468467898606890…」
「・・・は?」
「5464567、6754685987096345675475632521144365467!」
「・・・えーと、もう一度・・・」
「5475364!」
どうやら怒らせてしまったらしく、女子高生は去ってしまった。
・・・そのあとも。
「あーーー、知ってる知ってる。知らないけど知ってる。」
「あなた方は生徒の風紀を乱すつもりですか!何も答えません!」
「今すぐキャビア1トンと満漢全席10セット持って来てくれたらいいですよーー」
「・・・」
・・・ほとんどのメディアは疑問を感じた。
(・・・この学校、ホントに名門なのか!?)
・・・少し前に、視聴率のことに触れた。
この10分後、視聴率は一気に落ちた。
この悲惨ともいえる中継に、ほとんどの局は一度画面をスタジオに戻した。
そして、ほとぼりが冷めたあたりでまた中継に移したとき。
写ったのはリポーターの顔ではなく
血の海に浮かぶ、大量の死体だったからだ・・・。