二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ小説【夕暮れ蝉日記】 ( No.15 )
日時: 2012/10/21 20:18
名前: 秋(元苺) (ID: iv9jnC9n)



「—え」




僕は耳を疑った

行方……不明だなんて。


「嘘、だろ」


僕は咄嗟に教室から抜け出した


そして僕は、乱雑に上履きを脱ぎ、靴を履きあの場所へと
向かう


呼吸が苦しくなるほど、足がジンジンと痺れて痛くなるまで
走り続けた

疲れても、止まってはいけない

早く、彼女に会わないと

会って、嘘を吐いていてゴメンって、謝るんだ



「—はぁ……はあ……っ!」


大分、呼吸をするのも追いつかなくなる

「—ぐっ……っぁ!」


僕は石に足を引っ掛けて転ぶ


膝からは赤黒い色をした血が流れている

「い……た」


しかしここで挫けては、いけない

こんな痛み、彼女のココロの痛みなんかよりも全然マシな方だ

「—早く行かないと」

僕は立ち上がり、また走り続けた