二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 貧乏目録
- 日時: 2011/04/17 15:13
- 名前: BAK (ID: LeXW7q.G)
こんにちは
前作が駄作すぎたので、ちゃんとしたのを書こうかと
どうか楽しんで下さい><
『とある魔術の禁書目録』の二次創作です
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「貧乏だ・・・」
ある低レベル学校の学生寮に住むツンツン頭の少年、上条当麻。
彼は食いしん坊のシスター、インデックスと、飼い猫となったスフィンクスを迎え、家計を圧迫させていた。
おまけに毎回の死闘で、医療費が大変な事になってるときた。
毎回医者からの『上条さん、医療費の支払いまだかい?』とかかってくる電話に、どんどん当麻はストレスが溜まっていった。
「とーま、お腹すいた」
そのストレスにつけ込む様に、インデックスがわがままな言葉を吐く。
「馬鹿ちん!
あの野菜炒めで最後だっつーの
第一、そこまで物食いたいなら自分で稼いでみろよ?」
「ふぐぐ・・・」
当麻の切り返しに、インデックスも黙って不機嫌になってしまう。
しばらく沈黙が続くが、やがてインデックスが口を開いた。
「とーまも働かない癖に・・・」
「俺は貧乏『学生』だっつの、
つーか嘘嘘、お前みたいなちびっ子が働かせて貰えるわけないだろ?」
ちびっ子に『ちびっ子』という言葉、その言葉はインデックスを憤慨させた。
しかしその言葉は、インデックスの頭の中にある決意を固めさせる。
「んじゃあ学校行ってくるぜ、変なことすんじゃねぇぞ?」
ドアの閉まる音と共に、インデックスは立ち上がる。
そして、となりにいたスフィンクスを抱き上げ、決意に満ちた表情でこう言った。
「スフィンクス、私働くよ!」
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- Re: 貧乏目録 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/17 15:23
- 名前: 魔術 ◆iwlwW6j2lE (ID: qwjQ/00r)
これはおもしろそうです(-^〇^-)
楽しみにしてます!!
私もとあるシリーズで書いてるんです身に来てください(-^〇^-)
- Re: 貧乏目録 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/17 16:01
- 名前: BAK (ID: LeXW7q.G)
うわっ!
まさか面白そうと言ってくれる超親切な人がいるとは!
一緒に頑張りましょう!
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当麻は特に何も考えず、ブラブラと学校へ歩いていく。
すると目の前を、茶髪の女子中学生が通り過ぎていく。
当麻は彼女が誰か一発でわかったので、馴れ馴れしく声をかける。
「ビリビリじゃねぇか、よう」
その『ビリビリ』と呼ばれた女子中学生はこっちを振り返る。
彼女の名は『御坂美琴』
学園都市に7人しかいない超エリート『レベル5』のうちの一人だ。
普通の人ならそう馴れ馴れしく声をかけられるわけないのだが、友好的な性格の彼は、気軽に声をかけたのだ。
それに当の御坂は特に気にする様子もなく。
「苦学生が何か用なの?」
と見下す様な態度で言い返してきた。
「苦学生を馬鹿にすんじゃねぇよ、
毎日生きるか死ぬかの一大決戦なんだからよ」
「チョコレートの一つぐらいなら買ってあげてもいいけど?」
御坂は当麻に背を向け、そうそっけなく答えた。
実は彼女、「困ってるんなら私が手助けしてあげてもいいんだよ」と言いたい衝動に駆られていた。
しかしそこはツンデレの宿命、素直に言えないのである。
だからこんなにも馬鹿にしたような言葉になってしまったのだ。
もちろん、鈍感な当麻にその本音が届くわけがない。
「うるせえ、自分でなんとかする・・・」
不機嫌に答える当麻だったが、あることを思いつく。
「なあビリビリ、
何でもしてあげるから、しばらく電気代節約してくんない?」
「はぁ?
馬鹿言ってんじゃな・・・」
そのとき、純粋な少女にある言葉を明確に思い出す。
『なんでもしてあげるから』
「ま、まぁ、別にやってあげてもいいけど・・・」
御坂はあえてそっけなく、しょうがないなと言う感じに答える。
しかしその言葉で、当麻の未来は少しだけ輝き始めた。
「マジか、ありがとよ!」
そう話してる間に、既に二人とも超本遅刻。
「がくせいぼしゅうちゅう・・・
とーま、働けないとか言ってたけど、
『ばいと』っていうのなら働けるんだね・・・」
そのインデックスは、バイトの求人広告を無表情に眺めていた。
普通は興味ない広告などゴミ箱行きだが、そこは当麻の不運、床に放置してあったのだ。
「でも私は学生じゃないから、普通に働くんだよね
よし、じゃあここで働くよ!
とーまに『ちびっ子』じゃないことを見せつける為に!」
インデックスはそう勝手な解釈をすると、家を飛び出していった。
- Re: 貧乏目録 ( No.3 )
- 日時: 2011/04/17 22:04
- 名前: BAK (ID: LeXW7q.G)
「上条ちゃん、今まで何やってたんですか〜?」
陽気な口調で、ピンク色の髪をした小さな女の子が、当麻に質問する。
何を隠そう、この小さな女の子、なんと、この高校の教師の一人、子萌先生なのだ。
「いえ、別に・・・」
当麻は真っ直ぐに前を見て、子萌先生から視線をずらす。
口調は冷めている。
だが、子萌先生の一言が当麻を真っ青にさせた。
「これ以上遅刻したり、悪い成績とったりしたら、上条ちゃんの生活費を減らす様頼んじゃいますよ〜?」
「ちょ、先生それだけは!」
あの生活費でも生きていくのはほぼ不可能。
なのに、これ以上減らされたら・・・
その当麻の考えを見てるように、子萌先生は続ける。
「な〜んて、私にはそんな権限ありませんよ〜」
最後まで子萌先生は陽気で明るい口調だったが、それが当麻にはすごく怖かったに違いない。
「バイト、する気おきねーな・・・」
今までバイトをしてみた事はあるが、ファミレスだとかならず食器を落とし、料理店の皿洗いだと皿を全部割ってしまう始末。
あげくの果てに『職場の疫病神』のレッテルを貼られてしまう。
やる気が無くなるのも当然だった。
かといってこのままでは・・・。
「不幸、もとい貧乏だ・・・」
そんな当麻の心配など他所に、子萌先生は何か喋っている。
話も終わり、授業も一通り終わって昼食ごろ。
食堂の厨房に、皿を洗っている人が一名。
当麻は何気なくそれを見ているが、やがて青ざめる。
「え、嘘だろ・・・?」
銀髪のロングヘアーに、華奢な体格・・・
ここにいるのは有り得ない『インデックス』である。
当麻は心臓が破裂するのを抑えて、一瞬考える。
こいつ、まさか年齢偽ったのか、こいつも悪知恵が働くのか!?
いや、年齢偽ってもあいつの体格じゃすぐ見抜かれるはず・・・
ちょっと待て、こういう場合って俺も責任問われるのか?
だとしたら生活指導を受けて、クラスでの評判ガタ落ち、社会の底辺になっちまう・・・!
それならまだいい、その悪評のせいで、どこでも働けなくなってしまったら、社会人になって・・・!
ああもう、嫌な考えしか回らねぇ!
っていうかこいつ何しに来た、まさか俺が『ちびっ子は働かせてもらえない』なんて言ったからですかー!?
と、しばらく考えていた・・・。
その末、構わないほうがいいと決める当麻であった。
- Re: 貧乏目録 ( No.4 )
- 日時: 2011/04/18 16:58
- 名前: BAK (ID: de3JMXRw)
「しかし、よくあいつ皿割らねえよな・・・」
そういえば、ああいうメインヒロインは何かしら失敗してるものだ。
それなのに、あいつがうまくできるわけがないと当麻は勘づいた。
しかも、ずっと俯いている。
さらに、今働いている人は彼女しかいない。
構わないと決めていたのだが、ついつい体と口が動いてしまう。
「おい、インデ・・・!?」
カウンターから厨房を覗いたとき、彼は事の異様さに気づく。
厨房で働いていた人達が、全員倒れているのだ。
気づいた時にはもう遅し、奇妙な煙を当麻はかがされていた。
「っん!?
(しまった、どうして早く気づかなかった!?)」
当麻は襲いかかる眠気とともに、そこに倒れてしまう。
食堂には『運悪く』誰もいないのであった。
「イ・・・、ン・・・」
薄れていく意識のなかで、当麻はインデックスを問いつめようとするが、無駄だった。
「こいつがレベル6を倒した上条当麻なのかな?
情けねえな」
そのインデックスの修道服の中には、なんと小さな男性が入っていた。
「いやいや、力は確かなはずなんだな、
持って行くんだな、俺の『金』の為にな」
そう言って、男は当麻を担ぎ、窓を開けて飛び降りた・・・。
ツッコミ所満載ですみません・・・
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