二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 命と銃弾−Fear of war −(ゲームの二次です)
- 日時: 2012/06/30 15:15
- 名前: FPSマン (ID: xSZ4hPRP)
これはいわゆる、「FPSゲーム」をモチーフとした小説です。
スペシャルフォースシリーズ・CODシリーズなどを元に制作しています。
血などのグロテスクな表現が多々ありますので、苦手な方はお控えください。
*この小説はフィクションです。小説内に出てくる団体は現実の物とは全く関係ありません。
キャラクター
<レオン・ビショップ>
本名・・・??
性格・・・やんちゃだが、意外とまじめ。新たに<デザートアイ>に配属された。階級は一等兵。
<ハリウル・シャウプ>
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- Re: 命と銃弾−Fear of war −(ゲームの二次です) ( No.2 )
- 日時: 2012/06/30 15:57
- 名前: FPSマン (ID: xSZ4hPRP)
●
レオンは指示された通り、一番右にあった座席に座った。
案外モフ感のある椅子に深く腰掛け、意味もなくため息を一つついた。
すると隣席であり、俗に言うスポーツ刈りの茶髪で長身の隊員、<グラン・ガン>が優しく喋りかけてきた。
「俺はグラン・ガン上等兵だ。よろしくな、レオン」
「は、はいッ。こちらこそ……!!」
急な会話に少々驚いたレオンであったが、すぐに元に戻り返事をした。
「うちの小隊は良い奴ばっかりだ。ほんとにな」
グランもハリウルと似たような事を言った。
それ程良い人ばかりだったんならあんな陰湿な部屋を作るなよなぁ。
と先ほどまで居た、部屋のドアを眺めた。
「お〜い、新人。こっちこい」
「はい?」
急な収集に戸惑いを見せたが長身でヘルメットをかぶった隊員と一緒に射撃場に向かった。。
そこにはハリウルが平然と佇んでいた。
砂漠をモチーフとした殺風景なその場所に、心身共に<疑問>の一言が浮かんでいた。そしてハリウルの側に行くと、その隊員は敬礼をし先ほどのドアから戻って行った。
そしてハリウルは口を開いた。
「今から、入隊テストをする。このテストの結果で今後の扱いが変わるので要注意」
最後の辺りを多少笑いながら言った。
笑っていたが、目がまじめだったためにレオンは「マジか……」と聞かれないように呟いた。
「使用して良い銃は一つだけ。STI GP6だ」
「コレ……だけですか」
<STI GP6>
M1911系ハイキャパで世界を席巻したあのSTI社が密かに東欧で開発を進めていた、現代CQBバトル専用のポリマーフレーム9mm。トリガーリリースの距離が極端に短く、連射に向いている。
のだが、さすがに射撃訓練でハンドガン一挺だけでは足りない気がする。レオンはそう思った。
そんな思いを察したのか、ハリウルはニヤッと笑いこう言い放った。
「マガジン使い放題だから」
「いや……マガジン使い放題だからって……」
何を言うかと思ったらそんなことか!と心の中でつっこみを入れた。
「ま、やってみるだけやってみるんだな」
そう言うと手招きでスタート位置に呼んだ。
ターゲットを探し当て、破壊するのがこのテスト。
これは後で聞いた話なのだが、そのターゲットが入り組んだ迷路の様な演習場にランダムに出現するとなると、経験者でも難しいらしい。
そんな迷路ステージのスタートラインに、何も知らずレオンは立っていた。
「制限時間は……新人だから一時間な」
「りょ、了解です!」
レオンは右手でSTI GP6を握り、前に突き出す。
ビーッ!ビーッ!ビーッ!!
とうるさいくらいの音量でブザーが鳴る。
「行けッ!」
「はいッ!!!」
そしてレオンのイーグルアイ入隊初の実戦訓練が始まった。
第一話「自分は、レオン一等兵です」
完
- Re: 命と銃弾−Fear of war −(ゲームの二次です) ( No.3 )
- 日時: 2012/06/30 15:59
- 名前: 藤桜 (ID: ylDPAVSi)
- 参照: htt http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=24011
はじめまして、藤桜です
タイトルホイホイされて来ました!
元ネタはわかりませんが、軍事もの大好きです!
これから応援させてください!
- Re: 命と銃弾−Fear of war −(ゲームの二次です) ( No.4 )
- 日時: 2012/06/30 17:53
- 名前: FPSマン (ID: xSZ4hPRP)
>>藤桜s
おぉふっww
まさかの応援宣言wありがたいぃぃい!!!
こちらこそこれからよろしくお願いします!
週一ぐらいで更新するのでお楽しみに!
- Re: 命と銃弾−Fear of war −(ゲームの二次です) ( No.5 )
- 日時: 2012/06/30 21:07
- 名前: FPSマン (ID: xSZ4hPRP)
第2話「敵と適」
●
ハリウルの掛け声と共にレオンは駆けだした。
銃口を下に向け、腰を少し屈めながら走り続けた。
「どこに……!どこにある!?」
開始一分。ターゲットを一つも見つけられないレオンは焦っていた。
目線を様々な所に向け、ターゲットを探す。
そんなレオンを隠しカメラの映像で見ていたグランが、無線でアドバイスを送る。
『レオン、落ち着け。焦るな。すべて破壊しようとするな。ゆっくり、一つずつ落としていけばいい』
四角いトランシーバーから流れてくる、電子音。
それを聞いたレオンは、それまでの自分の行動を恥ずかしく思った。
その感情を深く付いたため息と共に外に押し出す。
ニヤッと笑い、ゆっくり歩き出す。
「そうだな。ご鞭撻ありがとうございます、上等兵」
回線を開いていないためグランには聞こえていないのは分かっていたが、それでもレオンはゆっくりと言った。
すると待っていたかのようにターゲットが床から現れる。
「おいおい、ゲームでもこんなに遅いターゲットは無い!」
標準を人型ターゲットの頭部に定める。
ダンッ!!と銃声を響かせ、見事ど真ん中。ヘッドショットを決めた。
「さぁ、ドンドン行こうかッ!」
落ち着きを取り戻したレオンは、周囲に意識を集中させながら早歩きで迷路を進んでいく。
「ッ!!」
突如として同時に現れたターゲットに一瞬は驚いたものの、冷静に頭部を打ち抜いた。
そのころ司令室では−−
「ハ、ハリウル軍曹!救援信号ですッ!」
ハリウルの右腕、<ジャック・シーン>はその長い黒髪を揺らしながらそう叫ぶ。
「そうか。場所は?」
ハリウルは慣れたように現状を問う。
「D2045地点……!?に、日本ですッ!?」
「日本……」
静かにハリウルがため息混じりに呟く。
「日本、確か日本側からは攻撃出来ず、自己防衛しかしないようにする憲法がありましたよね!?」
「ああ。以前敗戦した時の新たな憲法でそういった物があったと聞いている。それが本当ならば……」
「日本は今攻められている!?」
グランが眉をひそめ、叫くように言った。
「ああ……」
ハリウルの指示を聞き入るように全員が静まり、顔をのぞき込む。
「……出撃だ。日本へ行く!準備は10分で済ませろ!!」
これまでに聞いたことの無いくらい、大声で指示を出す。
すると全員が一つの部屋に入る。<武器庫>である。
「レオン一等兵を呼べ!演習は中断だッ!」
「了解!」
グランが外へと飛び出す。
ハリウルが武器を装備しながらこう考えていた。
(なぜ……日本が……)
そしてこう決意を固めた。
<日本を……やらせる訳にはいかん!必ず……必ず我らが助ける!)
と。
- Re: 命と銃弾−Fear of war −(ゲームの二次です) ( No.6 )
- 日時: 2012/07/01 20:52
- 名前: FPSマン (ID: xSZ4hPRP)
●
<イーグルアイ>
2017年 5月7日
PM2:54
メンバー <ハリウル・シャウプ><グラン・ガン>
<ジャック・シーン><カルロス・ハッカー>
<ミハエル・ブラック><レオン・ビショップ>
出撃先<D2045地点 日本・沖縄>
<イーグルアイ>小隊は、攻撃ヘリコプター<AH-64 アパッチ>に搭乗し、沖縄に出撃した。
<AH-64 アパッチ>
AH-64は最前線で活動できるように計画され、夜間の作戦や悪天候時にも対応できるよう考慮された設計であり、目標捕捉・指示照準装置(TADS)と操縦士用暗視装置(PNVS)を中心に構成された火器管制システム(FCS)を備える。
彼らイーグルアイの本拠地は、オーストラリア北東付近にある離島に存在する。ただ近かったから、それが理由で出撃したのだ。しかし、戦争はわがままなんて言っていられない。全員がそれを承知していた。
「おぉっと、敵さんもヘリかい……!!!」
アパッチの専属パイロットがそう吐き捨てた。
敵のヘリコプターからマシンガンの銃弾が連続して発射される。
急な方向転換に、機内はどよめきが走った。
「どうしたッ!」
ハリウルが現状を聞く。パイロットが苛立ちの混じった声で言った。
「攻撃を受けた!直ちに対応する!」
ヘリコプター側面に配備された、対戦車ミサイルの標準を敵ヘリコプターに定める。そして定まるとほぼ同時にトリガーを引き、ミサイルが発射された。
「喰らえよ!!」
風を切り裂きながらミサイルは一直線に目標へ吸い込まれるように飛んでいく。
敵はさけきれず、エンジン部分に直撃を喰らい爆散した。
「よしっ!……ここで着陸する!準備をしておいてくれ!」
敵の破壊を確認。そして着陸部分の安全を確認し、パイロットは指示した。
「了解ッ!みんな、行くぞ!」
グランがいち早く応答をし、強力なワイヤーを腰のストラップ部分に連結し、戦闘の準備をした。全員が終わる頃には上空50mにまで下降し、ついに出撃の指示が出る。
「今だ行け!!」
一斉に全員が飛び降りる。否、レオンとハリウル以外が飛び降りた。
「良いか。良く聞け。敵は敵だ。しかし貴官の仲間は全員が<適>、仲間だ。隊員達を信じ、貴官も戦え!」
彼は何時も新人にこう言った。
新人を、なるべく生かせるために、なるべく危険な目に遭わせないために。
「はい。大丈夫です!」
「なら、行くぞ……!」
静かにハリウルはそう言い、ワイヤーを伝って飛び降りた。
レオンも、一度深呼吸をし戦場へと足を踏み入れた。
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