二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 失くした夢想の愛言葉、
- 日時: 2012/09/27 20:28
- 名前: 遥 (ID: Kkmeb7CW)
- 参照: 前レスにアクセスできない件。
( 色鮮やか最期と、華やかな笑顔を————、 )
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【contentu】
▼inzm11
「終わる世界に花束を、」
▼黒子のバスケ
「」
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- Re: 失くした夢想の愛言葉、 ( No.1 )
- 日時: 2012/09/27 20:38
- 名前: 遥 (ID: Kkmeb7CW)
- 参照: inzm,
episode.00_01
【Tears of the moon was suicidal dance under the surface】
ざぁん、と白波を立てる群青の海は大きな商船を揺らし、陸から離れた紺碧の世界へとそれを誘う。
バタバタと忙しげに、賑やかに。甲板を行き交う乗組員に交じり明らかに違う雰囲気を醸し出す男が、ひとり。
「上流階級で26件、一般階級3件か……もう少し値下げするべきか?」
古びた革張りの帳面を片手に、全身で潮風を受ける男。
船乗りらしい軽く動きやすい服装ではなく、重々しい深緑の布で頭から爪先までをすっぽりと覆った様はお世辞にも善人には見えない。時折覗く明るい茶髪は太陽の光を受け淡く輝き、この海上であっても炎を連想させるような鮮やかな赤い双眸からは様々な感情が見てとれた。
頭上では灰色の渡り鳥がふわり、ひらり、と空を舞い、ゆったりとした時間の流れを告げる。
「……平和だなぁ。」
白いハトは万国共通で平和の象徴だったか。
渡り鳥を見てそんなことを思うなぞお門違いもいいところだが、一回入った変なスイッチは早々もとに戻るものでもないのだ。
特に彼、俗称《トキキザミ》に関しては。
「天咲、お前ホント老けたなぁ!!」
「……うるせぇな、綱海のクセに。」
何時の間にやら隣でニヤニヤと笑うこの船のトップ。
基、船長は海原を背に、思い出した様に、問う。
「……なぁ、あれからどれ位たった?」
(さぁ、今生ではきっと、彼女の正体を暴けるようにと。)
「あれから、……4年と、3ヶ月。」
:→玉砕した月の涙は水面下で踊る
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