二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 黄金の月は瞬く—REBORN—
- 日時: 2010/05/01 16:28
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
—俺は、黄金の月—
—初代ボンゴレの—
—生まれ変わり—
消失です!
今回は主人公は初代ボンゴレの生まれ変わりで記憶もきちっと持ってます。
最強主人公です。
登場人物設定
—俺の名は、月闇錬—
・月闇 錬
初代ボンゴレの生まれ変わり。
孤独な守護者、夜空の守護者としての波動を持つことになった。
容姿:初代ボンゴレそのまんまです。金色の髪色に癖毛。
オレンジ色の眼。
武器:グローブ・銀色の拳銃。
属性:夜空
所属:ボンゴレファミリー
・目次
《第一章 孤独な空》
第零話 無題
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
Page:1 2
- Re: 黄金の月は瞬く—REBORN— ( No.2 )
- 日時: 2010/05/01 15:26
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第一話
完全な闇とは、考えた事があるか、Ⅹ世——。
◆
「・・・」
朝、登校すれば教室の頭上から水が降る。
それを体中で浴びる。
冷たい感覚が体を抜ける。
「・・・」
俺は水滴を無視して教室に入り、ボロボロの教科書と、机を見る。
「アンタうざいのよ」
「・・・」
隣の席の女子から言われた言葉。
俺は何も感じない表情で顔を背けた。
—どうせ、嫌がらせだろう。
「何よその態度!」
ガスッ
机を蹴られる。
女子とは思えない行動を取った目の前の女。
俺は大人しく、机を起き上がらせ、教科書へと眼をやる。
何か悪態をつきながらその女子は去って行った。
「——消えればいいのにな」
そういったのは、山本武。
俺は無表情で彼の顔立ちを見る。
朝里雨月と良く似た容姿だ。
俺は懐かしさを感じながら再び眼を教科書へやった。
「何か言えよ」
ガスッ
頭に走る鈍い痛み。
殴られたようだ。
金属バットを持った、山本武が、後ろに立っていた。
「・・・」
俺は無言で立ち上がり、水滴の残った髪を持っていたタオルで拭き、その教室を後にした。
◆
応接室周辺には近寄りたくない。
あの周辺は——雲の守護者のテリトリーだ。
だが、このときはしょうがない。
水滴が、まだ咬みに残っているのだから。
「・・・」
「キミ、もうここには立ち寄らないでって言ったよね?」
目の前の少年は、言う。
トンファーをかざしながら。
「・・・そうだったな」
俺は初めて喋った気がする。
冷たい冷酷な声が、自分でもわかった。
「・・・早く立ち去りなよ」
「・・・ああ」
俺は短く返事をして、立ち去った。
が、腕を捕まれた。
「・・・キミ、何、ソレ」
ソレ、というのは多分腕に巻きつけている包帯の事だろう。
俺は捕まれた腕をバッと離し、立ち去った。
◆
「・・・」
頭から彼女の腕が焼きついて離れない。
包帯——アレは確か、昨日自分がつけた傷だ。
トンファーで、腕を折った。
彼女の、腕を。
「・・・」
ムシャクシャして、僕は窓の外を見た。
- Re: 黄金の月は瞬く—REBORN— ( No.3 )
- 日時: 2010/05/01 15:42
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第二話
「・・・」
俺は廊下をうろうろしていた。
もう教室へ戻る気はしなかった。
勉学や運動は全てオールAだ。
問題は無いだろう。
「・・・」
パカ、と懐中時計のふたを開け、ボゥっと燃える炎を見つめる。
—もう、俺には出せない炎。
俺は繭にしわを寄せ、パタン、と蓋を閉じた。
◆
「桜、か・・・」
ひらひらと舞い落ちる桜を見ながら、俺は屋上へ来ていた。
空も澄み渡り、心地いい風が通り過ぎる。
俺は眼を閉じ、息を吐く。
「・・・あの時も、こんな日だったな——」
空が澄み渡り、桜が舞い散る日だった。
俺は給水タンクの上で、眼を閉じた。
◆
「・・・」
屋上に来れば、一人の少女が、居た。
金色の少女。
美しく輝く金色の髪は、まるで大空のように美しかった。
だが、彼女は学校一の嫌われ者だ・・・。
俺も正直彼女が嫌いだ。
何故、嫌いなのかはわからない。
「・・・」
綺麗だ。
普通にそう思った。
俺は苛立ちと、感動を持った複雑な感情のまま、屋上を去って行った。
◆
「・・・ん」
眼を開ければ夕方だった。
俺は体を起こし、夕空を見る。
オレンジ色に光る空。
俺はそこで、携帯が成っているのに気付き、携帯を開く。
「・・・」
俺は携帯を耳に当てる。
「・・・ああ。判ってる・・・」
俺は携帯をポケットに仕舞い、屋上を去って行った。
◆
「・・・塩酸ね・・・」
俺は真上にあるバケツを見上げながら、呟いた。
コレだけは体に掛かれば一溜りも無いだろう。
俺は深呼吸をして、バケツを真っ直ぐに蹴り上げた。
バケツは窓の開いたところへ吹っ飛び、外へ飛んでいった。
「・・・」
俺は呆然とする教室の中を歩き、机の中にしまっていた本を取り出した。
「——お前なんか、死ねばいいのに」
そう呟いたのは沢田綱吉。
俺は繭にしわを寄せた。
「・・・死ねば、それで気が済むのか」
そういったのは、自然だった。
俺は淡々と続ける。
「俺には——死ぬ理由が全く見つからない。生きる理由も、見つからない」
そう言って教室を出て行った。
「・・・最悪」
京子ちゃんが呟いた。
「本当最悪だよね。何が生きる理由も見つからない、よ。あんな奴、直ぐ死ねばいいのに」
「・・・」
ソレを聞いていた獄寺君の表情が一瞬曇ったようだが、俺は見過ごした。
「・・・で・・・」
「え?」
獄寺君は、フッと、何処かへ行ってしまった。
- Re: 黄金の月は瞬く—REBORN— ( No.4 )
- 日時: 2010/05/01 15:57
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第三話
帰りの荷物を持ち、玄関を出ようとした時。
「プリーモ・・・!」
「・・・」
俺は後ろを振り向く。
心配そうに見つめている、獄寺——否Gは、俺を見ていた。
「——G」
俺は短くGの名を呼び、玄関を出た。
◆
「クフフ・・・本当に愚かな人間ですよ——」
目の前に居る兄は言う。
性格には——他人、なのだが。
「・・・」
兄は笑う。
だが自分は、笑わない。
決して、その悪態をつかれている人物が自分とは関係が無いとは言えないからだ。
「・・・」
「さっきから黙ったばかりですね——どうしたんですか?」
兄は自分に向けていった。
自分は——笑って言う。
「何でもありませんよ」
◆
「・・・」
雨を見れば思い出す。
朝里、雨月の事を。
自分の守護者を。
アイツは笑い、真剣に、俺たちを支えてくれた。
「・・・」
俺は無言のまま、歩き出した。
そこに———目の前に、一人の少女が居た。
三叉槍を構えている。
「彼方が、骸様の言ってた《敵》、月闇錬・・・?」
骸さま——頭の中で彼女を創造した。
クローム髑髏、だったか。
確か。
「・・・そうだ」
敵、とは知らないが、自分の名前を言った以上ソレが俺だとわかる。
目の前に居る少女は三叉槍を使い、幻覚の火柱を立てた。
「・・・」
それをジッと見て。
俺は真っ直ぐ幻術の火柱の中を通った。
「きか、ない・・・!」
少女は驚くが、そんな物には興味は無かった。
俺は少女を無視し、歩き出す。
◆
「何で、私の幻覚が——」
信じられないと言うような表情で彼女は何度も呟く。
確かあの少女は一般人だったはずだ。
なのに何故自分の幻覚を無効化できる?
思考をめぐらしながら、黒曜センターへ戻り、その事を骸さまと幻様に伝えた。
すると幻様はかすかに笑った。
「幻、様?」
「さすがですね・・・《ジョット》」
ジョット?夕闇錬の事を言っているのだろうか。
すると骸さまはその幻を見て言う。
「何か、知っているのですか?」
幻様は笑わず答えた。
「何も、知りませんよ、あの方の事は」
- Re: 黄金の月は瞬く—REBORN— ( No.5 )
- 日時: 2010/05/01 16:12
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第四話
雫が落ちる。
両手に包んだ一つのリング。
黒い結晶のリングを見つめながら、俺は息を吐く。
「・・・超直感か・・・」
自分でも恐ろしいと思う。
人の死まで、予言してしまう。
嫌な能力だ——。
「・・・力なんて、必要ないのに」
俺は独り言を呟き、眼を閉じた。
◆
『ジョット』
雨の彼は言った。
何時もどおりの、笑った表情で。
『お前は——生まれ変わったらなにになりたいでござる?』
『・・・そうだな。とにかく、人間には生まれたい』
『ハハハ、そうでござるか。拙者は、何時でもジョットとジョットと居たいでござる』
そう、彼は言った。
俺は不思議な顔をした。
『何故、俺となんだ?』
『ジョットは、何時も大空のようでござる。だから、ずっと隣に居たいでござる』
彼は、そういった気がする。
そこで、眼は覚めた。
ゆっくりと体を起こす。
彼も、Gと幻と同じように——この時代に居るのだろうか。
俺はそんな考えを持ちながら、着替えをして、家を出て行った。
◆
爽やかな空を見上げながら、俺は歩く。
そこに——幻は居た。
「久しぶりだな、D」
「んー・・・その名は止めてください・・・今の僕は幻ですよ」
そういったD・スペードは魔レンズを目にかけていた。
それで睨まれれば俺は死ぬだろう。
そんな事を考えながら俺はボォッとしていた。
「それと・・・僕の今の兄が彼方を探してますよ。コレは忠告です」
「俺は死ぬつもりなんて無い」
「そういうと思いましたよ・・・彼方は変わってませんね」
俺は眼を閉じる。
「——お前もな」
笑って幻の顔を見た。
幻はフフッと笑って俺を見ていた。
- Re: 黄金の月は瞬く—REBORN— ( No.6 )
- 日時: 2010/05/01 16:29
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第五話
夕闇錬を見たのは春だった。
何時もどおりツナの監視をしていたとき、一人の少女が眼に入った。
明らかに他とは違う雰囲気を持つ少女。
素直に、綺麗だと思った。
桜の木下で、ただ、立っていた。
金色の髪を揺らし、一人で。
◆
「Gか・・・どうした」
目の前に居る少年に向かって俺は言う。
Gは悲しそうな表情をして直ぐに勝ち誇った表情に戻った。
「俺と一緒に喫茶店でもいかねぇかジョット」
「ああ。そうだな」
俺は笑い、Gと共に歩いていった。
◆
喫茶店に行った二人は目立っているだろう。
正確には夕闇錬の方が、だが。
「おまちしました、コーヒーとショートケーキ二つです」
目の前に出されたコーヒーを一口口に含み、俺はGに向かい笑う。
「Gとこうして話すのも久しぶりだな」
「そうだな」
そう言って俺たちは笑う。
その後たわいの無い事を話した。
喫茶店を出た時、一人の少年と出くわす。
「・・・」
「・・・?」
俺は後ろを振り向く。
そこに、もう少年の姿は見えなかった。
「どうしたんだ?ジョット」
俺はGの顔を見て、笑っていった。
「何でもない」
—アトガキ—
スイマセン、今回短くって・・・(涙)
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