二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 自嘲と誇りの紙一重の違い
- 日時: 2011/01/18 23:53
- 名前: クラやん (ID: oHTfE6H6)
原作〜とある魔術の禁書目録〜
学園都市ここは、東京西部にあり面積の約三分の一を占めている、完全独立能力開発機関であり総人口三万人弱、その八割が学生である。
学生は、一定のカリキュラムを受け能力判定をし、無能力者(レベル0)〜超能力者(レベル5)のピンからキリまで分けられている。
これは、そんな能力開発の機関で落ちこぼれと呼ばれる無能力者の、とある少年の物語である。
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- Re: 自嘲と誇りの紙一重の違い ( No.1 )
- 日時: 2011/04/04 05:28
- 名前: クラやん (ID: oHTfE6H6)
「は〜」
俺の名前は、破波翔真(はなみ しょうま)。こんな普通読めないような名前も、ここ学園都市ではそう珍しくはない。だからと言って逸していいわけではないが・・・ちなみになんでこんなに自己紹介ができ、スラスラ話せるかというと数時間前同じことを言ったからだ。
私立紅葉高等学校。
第七学区のとある小さな高校だ。面積的問題ではなく、本質的に・・・だ。
入学式も終わり、本格的日程に入った初日まだ、HR前
「なぁ!」
一人ぼーっと机に座っていた俺に前の席のやつ(ヤロウ)が唐突に話しかけてきた。
「俺、同中のやつクラスにいなくてよ。話しかけていいか?」
んっああ。っとから返事をした。自分から他人に話しかけるのは、苦手だが逸していたくもない。俺からすればそう迷惑ではなかった。
「お前能力は?レベルは!?」
・・・俺は15年の人生経験でわかる。完璧にわかる。名前より先にこういう風に積極的にレベルを聞いてくるやつは、自分が良いのをさりげな〜くアピールし優越感に浸るやつだ。特にー俺みたいなレベル0にはー
「幻想救い(イマジンメイダー)レベルは0だ」
そうか・・・それだけ言って前を向いてしまった。普通ここでは「こっちも名のらないと失礼だよな」みたいな感じに自慢するはずだが・・・哀れんでいやがるのか。チッとことんムカつくな。
っとすぐ先生が入ってきた。
「ホームルーム始めるぞ」
分かってはいたが嫌な自己紹介タイム!もちろん能力紹介も。しかし、レベル云々ではなく本質的に嫌なお決まりのやつだ。俺は「は」行だから、そこそこ後のほうだな。順番なんて関係ないけど・・・
「赤城 宗(あかぎ しゅう)。群銅中出身です。能力は全反射(スケルトン)と言って一時的に自分に全く光が当たらなくなり、曰ゆる‘透明人間’になれます。レベルは低くてそう長くできませんが。」
なるほど、レベルは誤魔化したか・・・しかし!!能力を詳しく説明した点では、レベル2ってとこか?っは!一番がそうすると後のやつもつられて詳しく説明し・・・
「伊那芽 林(いなめ りん)です。能力は緊急回避でえっと・・・実例がなく中学の先生曰く脊髄反射という原理で〜」
うわ〜やっぱり詳しく説明する流れだー!っく一秒でも速く席に座りたいのに〜と心中頭を抱えていた。
どう自分の能力を説明するか悩んでいたら、すぐ俺の前のやつ(嫌なヤロー)の番が来た。俺の経験からレベル3ってとこだな。
「刃霧 要(はぎり かなめ)です。能力はAIMメモリー(テリトリー)というので、一定範囲内の能力者のAIM拡散力場を読み取り・・・えーと、はやい話‘ムッ能力者が近くにいる’とできるわけです。ははは。っあレベルは、ー0ーです」
「!!」
なんだと?レベル0?バカな!なんで・・・
「おーい?次うしろのやつ」
やべっ目立っちまった。
「はい。破波 翔真(はなみ しょうま)能力は幻想救い(イマジンメイダー)。俺の左手で触れた能力者は、レベル以上の力を発揮できる。‘幻想を作る’能力です。レベルは・・・0です」
頭は真っ白だったがなんとか事前に考えていたのが言えた。しかし・・・こいつレベル0・・・なのか?
初日ということか、今日は自己紹介の後、高校での生活や今後の流れ、先生の自己紹介・・・とソフトに終わった。
帰り支度中
「刃霧?だっけ。お前本当にレベル0か?」
俺は手を止めることなく聞いた。
「嘘言ってどうする?」
じゃなんで朝俺に能力聞いて名のらなかった。同じレベル0だろ。
「同じじゃねぇよ!!」
へらへらしていたやつがいきなり怒った
「俺はお前みたいにレベル0を恥じていないし周りの目も気にしない。何より、他のやつに嫉妬なんかしてない!」
ガタっ、タッタッタ。
颯爽と帰りやがった。嫉妬だと?周りの目?恥じる?あいつ何言ってやがる!ムナクソわりぃ!!
不機嫌に帰ろうとしたとき、
「おぉ!破波まだ残っていたか。よかった。」
たしか辻谷(つじたに)だっけ自己紹介聞いてなかった。
「先生なんですか?」
俺は不機嫌を隠し、普通に答えた。
「ここに行ってくれ」
一枚のメモを渡された。簡単な地図が書いてある。
「ここって何処ですか?」
「行けば分かる。先生急いでるから。じゃあな」
あっちょ・・・っと
行ってしまった。何なんだよ全く。
イライラしていたし全然説明もなかった。いく道理なんてサラサラないが・・・ここで先生の言うこと聞けないようじゃ高校やっていけないと思い。
とりあえず地図を頼りに向かった。
「えっと、この十字路を右に・・・あったここか?あれ?」
向かい方が違い気づかなかったがここはいつも通る通りだ。
そしてここは・・・いつも見てる・・・
「風紀委員(ジャッジメント)!!?」
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