二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ルーク青年と追憶の幻想
日時: 2012/01/08 12:57
名前: 紅蓮 ◆mAzj/Mydf. (ID: 1QppuERs)

初めまして、紅蓮(元:レッド)です。

新しいルーク青年シリーズを書くことになりました。今回のタイトルは・・・【ルーク青年と追憶の幻想】です!

レイトン教授シリーズでお馴染みのルークを主人公とするオリジナルストーリーを描きます。ルークの他に幼馴染のケイティ、アルフレッド、ルークの弟などが出ます。前回書いていた【ルーク青年と呪われた幽霊屋敷】の小説に出たあの少年も登場するぞ!

【あらすじ】
ルークが大学2年生になった時の春、同級生のアレックスに誘われ、孤児院にやってきた。ルークはアレックスからそこで問題を抱えている1人の少年のことを聞く。心を閉ざしてしまっているのだという。

ジャックのことを聞いたルークは、過去の自分と重ねて思い出す。しかし、ルークたちを待ち受ける、とんでもない事件が起きてしまう。


第1章〜第5章:謎かけ編

第6章〜第10章:謎解き編

ダークファンタジー×ミステリーによる謎解きアドベンチャー!

これからも応援よろしくお願いします!

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Re: ルーク青年と追憶の幻想 ( No.26 )
日時: 2012/04/26 16:24
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: A7M9EupD)

あれ、いつの間にか寝てたんだ・・・まぁ、しょうがないか。

「ルーク、どうすんの?」
「どうするって・・・それ言われても分からないよ」

幼馴染だから許せるけれど、何かピンと来なかった。
それでも、僕の大切な家族を失いたくない・・・そう思ってたけど、ジャックを放っておけないな。

「ケイティ、僕の手でジャックを守る・・・あいつには、辛い思いさせたくないんだよ」
「・・・うん、そうだね! 私もルークたちに協力する」

ケイティも決心して、僕をサポートすると言ってくれた。
幼馴染だからこそ、心を通じ合える存在・・・それがケイティだった。

「ありがとな」

ケイティは首を傾げていたが、すぐに頷いた。
時間が過ぎて、その夜遅く・・・1人の少年はある場所に立ち寄っていた。

「ここが【魅惑の館】かぁ・・・」


ジャックはルークたちに内緒で来ていたのだ。ルークが飲み会に出かけていること、ラサークとエリックが寝ていることを確認していたのだ。その隙をついて、【魅惑の館】と呼ばれる幽霊屋敷に来ていた。

「・・・俺には何もない・・・」

己を漲らせる復讐心が沸いてくる・・・全ては過去の記憶と決別するためだった。

「だけど、俺は・・・」

ドアを開けて、中に入った。

Re: ルーク青年と追憶の幻想 ( No.27 )
日時: 2012/04/26 16:22
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: A7M9EupD)

その頃、ケイティは空手部の練習を終えて、帰り道を歩いていた。

「ルンルンルン〜♪」

スキンシップしながら歩いている私は部活の練習が楽しみでたまらなかった。

「ケイティ先輩ー!」

聞き覚えのある声を聞いた時、スキンシップしながら歩くのをやめた。前から走ってくる女の子を見た・・・それは後輩のリンダ・ラクーアだった。

「あら、リンダじゃない。どうしたの?」
「ハァハァ・・・じゃ、ジャックを見かけませんでしたか?」
「ジャック?」

確か、ルークが育てている孤児の少年だったな。

「ううん、私は見てないけど・・・それがどうかしたの?」
「せ、先輩・・・大変なんです」
「大変って・・・何があったの?」

息を荒くしながら話しているリンダを落ち着かせてから、すぐに聞くことにした。

「じゃ、ジャックが・・・ま、町外れの・・・」

町外れ・・・えっ、まさか!
彼女が何か言おうとしているのを察した私は呆然とした。

「森の中にある幽霊屋敷に行ったのね?」
「はっ・・・はい、ヤバいんです。ルークさんに知らせておいた方が良いんじゃ・・・」

確かに知らせる必要がある・・・飲み会とやらで出かけているって聞いたから、今はちょうど帰ってるのかもしれない。

Re: ルーク青年と追憶の幻想 ( No.28 )
日時: 2012/04/26 16:44
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: A7M9EupD)

とりあえず、ルークの家に向かうことにした。
30分後、やっとの思いでルークの家に着いたが・・・ラサークとエリックは寝ているのだろう。

「くっ・・・」

2人を起こすわけにはいかない。

「先輩・・・」
「とりあえず、インターホンを・・・」

インターホンを押そうとした瞬間、どこからか聞き覚えのある声がした。

「何やってんだよ、ケイティ・・・」

酔っているルークだった。
千鳥足になっているが、歩き方はしっかりしていた。ふらふらしながら歩いてきたルークを見た私は溜息をついた。

「リンダもいるのか・・・こんなところで突っ立ってると風邪引くから中に入れよ」
「うん・・・」

家の中に入った私たちは居間に通された。

「ソファーにでも座ってろ。リンダ、何かジュース飲むか?」
「あっ、はい・・・リンゴジュースで」
「アップルな、ケイティは?」

私もリンダと同じでいいと答えた。
ルークが2つのコップにジュースを入れて持ってきてくれた。

「ほらよ、アップルジュースだ」
「ありがと・・・」

ジュースを飲んだ私たちを見守っていたルークが切り出した。

「それで、僕に何か用?」
「ルークさん、ジャック見てませんか?」

リンダが唐突に質問していたので、ルークは面食らったようだ。

Re: ルーク青年と追憶の幻想 ( No.29 )
日時: 2012/04/28 09:38
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: tQGVa0No)

そんな彼女を見た私は呆れながら言った。

「ちょっと、リンダ・・・あんた、何を言い出すのかと思ったら・・・」
「す、すみません・・・だって、気になるじゃないですか」

その様子を見ながら聞いていたルークは首を傾げた。

「ジャックが出かけてたところを見かけたのかい?」
「はい・・・ケイティ先輩に知らせようと思ったんです」
「それで、どこに行ったか分かるか?」

ルークは唸りながら考え込んだ。

「町外れの森の中にある幽霊屋敷に行きました」
「まさか、あそこに行ったのか! ・・・ったく、あのバカ」

そう言いながら溜息をついた。ルークの気持ちは分かるけど・・・ジャックは心を閉ざしていたんじゃないか。

「ねえ、私の推測だけど・・・ジャックは過去の記憶を思い出したくなかったんじゃない?」
「えっ、ケイティ先輩・・・」
「少なくとも、そう思うの。あいつ、トラウマみたいなの抱えてるんじゃないかな」

確かに彼は何らかのトラウマを抱えていた・・・ビクビク怯えているような感じがするし、リンダも事情を知っているに違いない。

「確かにケイティの言うとおりかもしれないな・・・」

ルークが私を見ながら唸って、溜息をついた。

「ルーク?」
「僕もジャックのこと心配していたんだ。僕、ジャックに問い詰めることができなかった・・・あいつ、家族というものに飢えていたんじゃないかな」

そう言いつつ、私を見ていた彼はふーっと溜息をついた。

Re: ルーク青年と追憶の幻想 ( No.30 )
日時: 2012/05/14 11:11
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

やっぱり・・・ルークのことだ、何か考えがあるのかも・・・

「ねぇ、ルーク・・・私も一緒に行く」
「ケイティ・・・」

ルークは私を見た。幼馴染として放っておけないから、ジャックを連れ戻すことが優先だ。

「僕だけ行くけど・・・」
「ダメッ! ルークを行かせるわけにはいかないでしょ」
「でも・・・」

リンダが助け舟を出してくれた。

「ケイティ先輩はルークさんのことが気になって心配してくれてるんですよ。彼女も一緒に行かせたらどうですか?」
「・・・分かったよ、リンダがそこまで言うなら良いよ」

ルークも観念したようで溜息をついた。

「ケイティ・・・おまえも一緒に来い」
「うん・・・そのつもりだよ」
「じゃ、行くぞ」

私はルークと一緒に向かった。


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