二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *★*——藍色扇子【銀魂】——*★*【第二章戦争編 完結】 ( No.265 )
日時: 2008/10/04 20:18
名前: 幻爛屋 ◆AdZENRkbbU (ID: ff/SEmxn)
参照:            夢は遠きまぼろしに   あなたを追いかけていた    

*★*——第三章【日常編】——*★*

第二十七訓【古傷だって痛くなるんだよたまに】

「坂田さん、あんた今月何回目? 今度は何して入院してんの」

「いやァ・・・、間違えてバズーカで撃たれまして」

「何で間違えてバズーカに撃たれんの、普通の日常では有り得ないことだよ」

銀時は、大江戸病院のベッドの上に居た。

神楽と沖田の喧嘩に撒きこまれ、ズドーンと一発撃たれてしまったのだ。

幸い【ギャグ小説やらではこういうの合ってもキャラは死なない】という法則があり、助かった銀時だが。

入院1週間という暇すぎる宣告をされてしまったのだ。(医者に)

入院費等は責任を取り、真選組(ゴリラ)から提供される事となった。

「という訳で、絶対安静だからね坂田さん。間違えてもこの前みたいにジャンプ買いに遠くのコンビニまで脱走しないでね」

「じゃーここの売店でジャンプ売っとけやコノヤロー」

「るっせェ!! 病院にもいろいろあんだよ!! 経費とかそんな・・・ていうかこんな事言わせんな!!」

少々涙ぐみながら病室を出て行った医師を尻目に、「ケッ」と呟いてベッドに寝転がった銀時。

新八はどうせアイドルのおっかけ、神楽はまだ沖田君とでもやり合ってんだろ。

あーあ、つまらねェ。

フゥとため息ついても、何も変わらない。

こんな暇なとき、アイツだったら何て言うかねェ・・・

≪貴様が鈍いからこの様な羽目になるのだ。もう少し俊敏性を鍛えよ≫

っていうかもな・・・

・・・アレ? 俺、何考えてんだ?

一人脳内をかき回している銀時。

何今更アイツの事・・・と。

すると、隣のベッドから声が聞こえてきた。

『だから何回も言っているであろう!! 我はこの様な傷で弱る者で無いと!!』

「それは分かりますが!! 利き腕を折られては話になりませぬ!! どうか傷が治るまで、安静にしてて下さい!!」

・・・喋り方がアイツと似てる・・・

って待て待て、こんな時他人の声聞いてンな事思うかよッ!! 俺の馬鹿!!

どうやら、隣には腕を骨折した女とその付き人らしき人物が居ると銀時は思った。

『恭!! 我はこの様な場所で時間を無駄に使いたくは無い!!』

腕を折った女らしき人物は、また付き人に激しく言った。

「我侭言うのもいい加減にしてください泉菟様!! 仕方が無いでしょう、医者にも重症だと言われているのだから!!」

・・・あれっ、ちょっと待て。

今、【泉菟様】って言いませんでした?

そのキーワードを耳にした銀時は、更に耳を傾けた。

                    
                    *★*つづく*★*